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【特殊報】ブルーベリー園などでチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で初めて確認 茨城県2025年10月2日

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茨城県病害虫防除所は、チュウゴクアミガサハゴロモを県内のほ場で初めて確認。これを受けて、9月30日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第2号を発表した。

写真1:成虫(前翅前縁中央部に三角形の白斑)、写真2:雌交尾器(肛節長と生殖片長がほぼ同長)(提供:茨城県病害虫防除所)(提供:茨城県病害虫防除所)

茨城県病害虫防除所によると、5月に県南地域のブルーベリー園において、枝にハゴロモ類の産卵痕を確認。7月上旬には、同ほ場において成虫及び枝への産卵を確認した(写真1、3、4)。

写真3:ブルーベリー枝の産卵痕、写真4:ブルーベリー枝内部に産下された卵(提供:茨城県病害虫防除所)(提供:茨城県病害虫防除所)

ほ場で、採取した成虫について、前翅の蝋質物の色や前縁の白色紋の形状及び雌交尾器の形態から種を識別(写真1、2)。また、採取した卵から孵化させた幼虫について、白色で暗褐色の帯状の斑紋や胸部背面及び翅芽での複数の黒点の有無を確認し、種の識別を行った(写真5)結果、これら個体はチュウゴクアミガサハゴロモであることが判明した。

写真5:ブルーベリー枝の卵から孵化した幼虫(提供:茨城県病害虫防除所)(提供:茨城県病害虫防除所)

7月には県西地域のチャ園において、成虫及び幼虫の寄生が確認された。

同種は中国を原産地としており、韓国、トルコ、フランス、ドイツ及びイタリアにおいて外来種としての侵入が確認されている。国内では2017年に大阪府で初確認されて以降、神奈川県、埼玉県、福岡県、山梨県、東京都、群馬県、熊本県、富山県、千葉県、奈良県、大阪府、栃木県及び香川県から病害虫発生予察特殊報が発表されている。

同種は極めて広食性で、カバノキ科、クワ科、ブナ科、マメ科、モクセイ科、ツバキ科、バラ科、ツツジ科等の様々な植物を寄主に利用することが知られる。農作物では、リンゴ、ナシ、モモ、カキ、カンキツ、クリ、ブルーベリー、チャ等での発生が報告されている。

成虫は体長(翅端まで)約11~14mm。体部及び前翅の地色は褐色~暗褐色、前翅は薄く茶褐色~鉄錆色で、前縁中央に丸みを帯びた白色の三角斑をもつ。

幼虫は白色で、暗褐色の帯状の斑紋と胸部背面と翅芽に数個の黒点をもつ。腹部から白い糸状の蝋物質の毛束を広げる。

チュウゴクアミガサハゴロモによる被害としては、成虫及び幼虫が枝を吸汁加害し、発生が多いと排泄物による「すす病」が発生する場合がある。

産卵痕は白色で毛状の蝋物質で被覆される(写真3)。成虫が寄主植物の枝皮を剥いで多数の卵を規則正しく配列された状態で産み付けるため、枝の組織を損傷し、植物体を衰弱させる(写真4)。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

(1)9月1日現在、チュウゴクアミガサハゴロモを対象とした登録農薬はない。

(2)果樹は全般に寄主植物となることから、樹園地をよく見回り、産み付けられた卵塊を見つけた場合は切除して圃場外に持ち出し、適切に処分する。また、成虫や幼虫は見つけ次第捕殺する。

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