【注意報】カンキツ類に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2025年10月17日
高知県病害虫防除所は、カンキツ類に果樹カメムシ類(温州ミカン、ポンカン等)が県内全域で多発のおそれがあるとして、10月17日に令和7年度病害虫発生予察注意報第2号を発表した。

高知県病害虫防除所によると、県内4地点で実施している果樹カメムシ類のフェロモントラップ調査で、県東部、中央部、西部で9月第5半旬から平年を上回る発生が見られ、10月に入ってから西部では急増した(表1)。また、予察灯でも10月第3半旬のツヤアオカメムシ(図2)の捕獲数は、四万十市では28頭(平年10頭)と平年に比べ多い。
(提供:高知県病害虫防除所)
10月9日発表の四国地方1か月予報では、気温は平年より高い予想。今後果樹園への飛来および加害が増加するおそれがある。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)果実を吸汁されると商品価値が低下するので、発生を確認したら早めに防除する。飛来時期や飛来量は地域や園地による差が大きいので、園内外をこまめに見回り、早期発見に努めるとともに、飛来が確認された場合には、収穫前日数に注意し速やかに薬剤による防除を実施する。
(2)園地への飛来は、曇天で湿度が高く夜温の高い日に多くなる傾向がある。現在、誘殺数が平年と大差ない中西部でも、今後、平年より高い気温の予想から活動が活発となり、チャバネアオカメムシ(図1)、ツヤアオカメムシ(図2)等が果樹園に多く飛来する可能性がある。園地への飛来状況を早期に把握し、被害防止に努める。
(3)果樹カメムシ類のフェロモントラップによる誘殺数の推移は、高知県病害虫防除所のホームページに掲載。防除等は県の「病害虫防除指針」を参照し、薬剤の使用に当たっては農薬使用基準を遵守する。
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