【特殊報】チュウゴクアミガサハゴロモ 府内のミカン園などで初確認 京都府2025年11月21日
京都府病害虫防除所は、チュウゴクアミガサハゴロモの発生を府内で初めて確認。府内全域のチャ、カンキツ類、ウメ、モモ、ナシ、カキ、庭木等に幅広く加害するおそれがあるとして、11月20日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第3号を発表した。
京都府病害虫防除所によると、10月に山城地域の茶園で発生が確認され、枝に綿状の卵塊を産み付ける被害が見られた。成虫を同所にて確認したところ、チュウゴクアミガサハゴロモと同定された。
同種の成虫や産卵痕は茶園や舞鶴市や南丹市のミカン園、亀岡市の庭木で発生が確認されている。
チュウゴクアミガサハゴロモは11月20日現在、京都府を含めて23都府県で特殊報が発表されている。
(提供:京都府病害虫防除所)
チュウゴクアミガサハゴロモの成虫は赤褐色から暗褐色の蛾に似た形態をした体長14~15mmのカメムシ目の昆虫で、前翅前縁中央部に三角形の白い斑紋を有する(写真1、2)。幼虫は白色で、背中から腹部にかけて綿状の蝋物質の毛束を広げている(写真3、4)。背中には小さい黒い斑紋がある。
(提供:京都府病害虫防除所)
成虫、幼虫ともに枝を吸汁加害し、発生量が多いと糖分を含んだ排せつ物により、すす病を生じさせる。成虫が新梢等の直径10mm以下の細い枝や葉の葉脈部分に産卵管を挿しこみ、規則正しい列状に多数の卵を産み付ける。
(提供:京都府病害虫防除所)
この際、産卵管が維管束を傷つけるため(写真5)、伸長抑制や新梢枯死等の被害を生じさせる。産卵痕は白い綿状の蝋物質で被覆される(写真6)。
(提供:京都府病害虫防除所)
※茶樹の場合、産卵痕がクワシロカイガラムシ(写真7)やヒサカキワタフキコナジラミ(写真8)に似ているが、蝋物質を取り除いた際に、枝に産卵管による傷が確認できるため、判別可能である(写真9)。
(提供:京都府病害虫防除所)
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)11月20日現在、対象作物においてチュウゴクアミガサハゴロモを対象とした登録農薬は無い。
(2)産卵された枝は放置せず、地中深くに埋設、焼却処理を行うなど、適切に処理する。
(3)ほ場内をよく見回り、成虫や幼虫を確認したら速やかに捕殺する。
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