茶園の最低温度をピンポイント予測 スマホで確認できるシステム 埼玉県と開発 農研機構2026年3月24日
埼玉県茶業研究所は、農研機構 農業環境研究部門との共同研究により、茶園の最低温度をピンポイントで予測し、その予測結果をLINETMアプリで確認できるシステムを独自開発した。生産者への導入を加速し、適切な防霜対策と収量や品質の安定に繋げる。
農研機構は、茶園の「局所的な冷え込み」をとらえるため、数メートル四方の細かさで最低温度を予測する手法を開発。埼玉県茶業研究所は、この手法をLINETM アプリ上で利用できるシステムとして実装した。この技術により、天気予報に基づく従来の画一的な栽培管理とは異なり、各々の生産者が自分の圃場の最低温度に合わせて最適な管理が可能となる。
既存の技術を使用して数メートル四方の細かさで最低温度を予測するには、夜間の放射冷却の強さを現地圃場で実測する必要があり、生産者が使用するには大きなハードルがあった。新たな技術では、配信されている気象データ(農研機構メッシュ農業気象データ)のみから放射冷却の強さを推定でき、生産者が日常的に利用しているLINETM アプリの操作のみで最低温度の予測が可能になった。
茶園は地形や周囲の環境により、一般的な気温と大きく異なる場合がある。この違いを反映し、茶園で起こりやすい「冷え込み」に特化して開発したため、同技術は気象業務法に基づく気象予報とは異なる。
特に懸念される農業気象災害「凍霜害」を予測し、防霜ファン(霜害対策用送風機)の温度設定の確認や電源の確認を事前に徹底することで、現場対応の遅れを防ぐ。また、この手法は標高データとメッシュ農業気象データが提供されている日本国内どこでも適用可能で、他の茶産地や果樹産地への拡大が期待される。
当面は埼玉県内の茶生産者限定で実証を行う。該当者は申請不要で、アカウントを友だち登録すると利用できる。登録方法は埼玉県茶業研究所まで問い合せを。
<問合せ先>
システムの開発・運用に関すること:埼玉県農林部茶業研究所茶業技術研究担当(電話)04-2936-1352
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