【特殊報】シネラリアにキク茎えそウイルス 発生を初めて確認 神奈川県2026年3月24日
神奈川県農業技術センターは、シネラリアにキク茎えそウイルスの発生を県内で初めて確認。これを受けて3月23日、令和7年度病害虫発生予察特殊報第1号を発表した。
神奈川県農業技術センターによると2025年10月、県内のシネラリア栽培施設で、本葉にえそ斑が発生する株が発見された。同所生産環境部において、RT-PCR法によって増幅したDNA断片の塩基配列解析から、Chrysanthemum stem necrosis virus (CSNV) に感染していることが確認された。
県内でのCSNVによる病害は、トマトおよびジニアで報告されているが、シネラリアでの発生確認は初めて。
左から、図1:葉に生じたえそ症状①、図2:葉に生じたえそ症状②、図3:退緑を伴った葉の萎縮症状(提供:神奈川県農業技術センター)
病徴としては、葉に奇形、えそ・退緑の症状を生じる(図1~3)。生長点付近が委縮し、生育が著しく抑制される(図3)。また、同病原ウイルスはミカンキイロアザミウマにより媒介。媒介は永続的だが、経卵伝染、土壌伝染、種子伝染や汁液伝染(管理作業時にハサミや手指等に付着した汁液を介しての伝染)はしないと考えられている。
同ウイルスによる病害はトマト、ミニトマト、ピーマン、キク、シクラメン、トルコギキョウ、アスターなどで報告されている。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)発病株は抜き取り、土中に埋却するなど適切に処分する。
(2)施設栽培では、ミカンキイロアザミウマの施設外からの侵入を防ぐため、目合い0.4mmの防虫ネットを開口部に展張する。
(3)媒介するミカンキイロアザミウマの防除を育苗期から徹底する。
(4)施設内外の雑草は、アザミウマ類の発生・増殖源になるため、除草を徹底する。
(5)栽培終了後は、施設を密閉して蒸しこみ、保毒虫を死滅させる。
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