がん治療用ウイルス「G47Δ」の製造販売を申請 デンカ2021年1月8日
デンカは、商用製剤生産技術の開発を進めてきたがん治療用ウイルス「G47Δ(デルタ)」を2020年12月28日、第一三共によって再生医療等製品製造販売承認申請が行われたことを発表した。厚生労働省に製造販売が承認された後は、同社が製造を担う予定。
G47Δは、東京大学医科学研究所の藤堂具紀教授(以下「藤堂教授」)が開発した、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)を遺伝子改変したがん治療用ウイルス。全く新しいがん治療薬として期待されており、膠芽腫(悪性脳腫瘍の一種)を対象とした第Ⅱ相臨床試験(医師主導治験)は、有効中止※という良好な成績で終了している。
G47Δはウイルスそのものを製剤化するため、商用生産には、大規模なウイルス製造方法や試験穂応報の確立が必要となる。特別な技術と経験が必要となることから旧デンカ生研時代を含め、長年に渡りワクチンとウイルス検査試薬の開発・製造を行ってきた同社が藤堂教授の委託を受け、製造技術開発を進めてきた。2016年2月10日には医療機器・体外診断用医療薬品・再生医療等製品として先駆け審査指定制度の指定を受け、申請後早期に再生医療等製品として承認されることが期待されている。
同社は、経営計画「Denka Value-Up」においてヘルスケア領域を重点分野と位置づけ、インフルエンザワクチンや各種ウイルス抗原迅速診断キットなどの感染症領域に加え、新たにかん領域においてもさまざまな新規事業に取り組んでいる。G47Δをはじめ、400以上のがん遺伝子に着目して遺伝子変異を解析するパネル検査(CANCERPLEX)の国内事業課に向けた準備を進めている。今後も予防・診断・治療の各領域における製品の開発と製造を通じて、世界の人々のQOL向上に貢献していく。
※有効中止とは、臨床試験の途中で治療薬の有効性が証明された場合、その時点で試験を中止すること。
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