苗床用プランター・ポットの市場規模 2028年に19億5621万米ドル到達予測2021年8月27日
株式会社グローバルインフォメーションは8月17日、市場調査レポート「苗床用プランター・ポット市場の予測 (2028年まで) - COVID-19の影響と世界市場の分析」(The Insight Partners)の販売を開始した。
同レポートによると、苗床用プランター・ポットの市場規模は、2020年の15億2314万米ドルから、2028年には19億5621万米ドルに達し、2021年から2028年にかけて3.2%の年平均成長率(CAGR)で成長すると予測されている。
苗床用プランター・ポットは、花や野菜、ハーブなどの植物を育てるための容器。市場には、さまざまなサイズ、形状、デザインのプランターやポットがあり、特に欧州では、ガーデニングを好む傾向が強いため、苗床用プランター・ポットの需要が高まっている。
CBI(Centre for the Promotion of Imports from developing countries)によると、欧州で植木鉢を輸入している主な国は、ドイツ、イギリス、フランスなど。苗床用プランター・ポット市場を運営するメーカーは、顧客に役立つ革新的なソリューションを提供するため、製品のデザインや機能の改良を継続的に実施。プラスチック製ポットは環境に悪影響を与えるため、メーカーはリサイクル可能なポットの開発に注力している。
2020年の苗床用プランター・ポット市場では、アジア太平洋地域が最大シェアを占めた。アジア太平洋地域の新興国では、都市化の進展と相まって中間層の人口が増加しており、苗床用プランター・ポット市場を運営する主要な市場プレーヤーに大きなチャンスを提供している。アジア太平洋地域の花卉栽培は、その高い成長性から収益性の高いビジネスとなっている。同地域では、園芸技術、温室技術、バイオテクノロジーが発展しており、同市場の成長を促進すると予想されている。
新型コロナウイルスの影響は、ロックダウン、旅行禁止、ビジネスの停止などにより、様々な国の経済や産業に悪影響を及ぼしている。さらに、欧州、アジア、北米の国々が世界的に旅行禁止を課していることも、ビジネスコラボレーションやパートナーシップの機会を妨げている。これらの要因が消費財産業を制限しており、苗床用プランター・ポット市場の成長を抑制している。
温室・苗床施設の成長
園芸部門を持つ小売チェーン店の増加により、植物やその他の園芸製品が消費者に容易に手に入るようになった。プランターやポットの需要が増え、植物や園芸品に対する消費者の支出が増加したことで、苗床用プランター・ポット製品の生産量が増え、温室や苗床施設などの数が急増した。
Association of Public Landscape Designerによると、2018年、米国には約7210の苗木・花卉生産事業者と、3404の苗木・花卉卸売事業者が存在していると報告。このように、北米地域の温室・苗床施設の存在が、苗床用プランター・ポット市場を牽引すると考えられる。
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