ペレット種子をプラ容器からバイオマスチャック袋へ変更 タキイ種苗2021年11月11日
タキイ種苗は、11月出荷分の春まき用のタネから、ペレット種子包装容器をプラスチックボトルから、新しくバイオマスチャック袋に変更。プラスチック使用量を大幅に削減し、重さも80%減らせ、発送用段ボールサイズも小さくなる。対象はニンジンとネギのF1品種。
"タネ"は生き物であるため、包装資材は、バリア性の中でも特に防湿性が重要になる。新たな容器は、バリア性を向上させるとともに、バイオマスプラスチックを一部に使うことでSDGsに貢献できるペレット種子用チャック袋となった。
バリア性が向上
地球環境に優しいサトウキビ由来のバイマスプラスチックを容器の一部に使うことで、廃棄の際に出るCO2を相対的に減らせ、従来容器と比較しても石油由来のプラスチック使用量を大幅に削減。内容量はそのままで、容器の重さを約80%減量した。さらに、以前からボトルタイプの容器はごみが大量に出る問題があったが、袋タイプは使用後のプラスチックごみが大幅に削減でき、農家のゴミ処理の負担を軽減できる。また、アルミ素材を使っているため、従来よりバリア性が向上。さらに、タネ袋を開ける際のケガや、ほかのタネ袋の損傷を防ぐなど、安全に保管するために工夫を施している。
同社では、将来的な"脱プラスチックの時代"を見据え、2014年から新規包装資材の検討を開始。資材や輸送のコスト面、保管スペースの問題など、容器変更に向けて検討してきた。2018年に、SDGsの観点からカ-ボンニュートラルをめざすことを念頭に、まずは市場の動向や種苗店での取り扱いやすさを考えてボトル容器からバリア性のよい袋タイプに変更を決め、翌年には、素材をバイオマスチャック袋に決定。同時に「バイオマスマ-クの認証」を申請した。さらに、2020年に新しい包装機械を導入し、今年、製品化を開始。今後も、第2弾、第3弾のSDGsに対応する包装資材を検討している。
重要な記事
最新の記事
-
【地域を診る】地域の歴史をどう学ぶか 地域学のススメ "営みの側面"見逃さず 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月2日
-
米の価格はどう決まる? 安定供給支える「概算金」2025年9月2日
-
全農 「ダイヤモンド誌記事は事実誤認」 公式サイトで指摘2025年9月2日
-
輸入米増加で国産米販売落ちる 中食・外食向け 7月2025年9月2日
-
2025年産米 JA仮渡金(概算金)県別まとめ2025年9月2日
-
米価 3週ぶりに下落 5kg3776円2025年9月2日
-
生産量増加でも市中価格が値下がりしない不思議【熊野孝文・米マーケット情報】2025年9月2日
-
「コシヒカリ」2万6000円 「需要上振れと渇水で空気変わる」 全農ひろしま2025年9月2日
-
加工食品カーボンフットプリント(CFP)算定 ロールモデルとなる食品事業者を募集 農水省2025年9月2日
-
JAグループ「笑味ちゃん」と「ハローキティ」がコラボ「国消国産」応援2025年9月2日
-
「全農リポート2025」発行 JA全農2025年9月2日
-
デジタル防災訓練発表会 千原ジュニアさん、ゆうちゃみさんが防災への思いを語る JA共済連2025年9月2日
-
東京信連 子会社からのリース債権譲渡を完了 JA三井リースグループ2025年9月2日
-
JAぎふ産直店とコラボメニュー ASTY岐阜「だいすき!岐阜フェア」開催2025年9月2日
-
『ろうきんSDGsReport2025』発行 支え合う共生社会の実現へ 全国労働金庫協会2025年9月2日
-
「KOMECT(TM)」が「アグリノート」と圃場データを連携2025年9月2日
-
【機構改革・役員人事】丸山製作所(10月1日付)2025年9月2日
-
冷凍あんぽ柿クレープに桃すくい「ふくしまフードフェス2025」6日から開催2025年9月2日
-
坂ノ途中 スーパーマーケットへの出店が加速 関西圏で集中的に展開2025年9月2日
-
令和7年度「ジビエハンター育成研修」オンライン 受講者を募集 一成2025年9月2日