BASFの「IrgaCycle」パイナップルの日焼け対策保護剤に使われる再生プラを安定化2022年7月28日
マレーシアでリサイクル材を扱う大手リサイクル会社の3Tインダストリーズは、BASFのプラスチック添加剤「IrgaCycle(イルガサイクル) UV033 DD」を採用することで、パイナップル用の保護材として使われる100%リサイクル高密度ポリエチレン(HDPE)シートを強化することに成功した。
パイナップルの日焼け対策保護剤に使われる再生プラスチックを安定化するBASFの「IrgaCycle」
パイナップルの栽培には温暖で高湿な気候が必要だが、パイナップルは日射量や高温の影響を受けやすいため、市場に出荷できる収量が大幅に減り、生産者に不利益をもたらす可能性がある。パイナップルの表皮が淡い灰色や茶色に変色する症状は、元来の黄白色の表皮の下の組織が日射量に伴う日焼けによって傷つくことで生じる。傷ついた組織は病害虫に侵されやすくなるが、IrgaCycleを採用したHDPE保護材は光合成を妨げることなく、直射日光から果実を保護する。
2021年に上市した「IrgaCycle」は、プラスチック添加剤フォーミュレーションで、再生プラスチックと素材を組み合わせて、高価値のプラスチック製造に再利用できるようにする。この添加剤ソリューションは、加工性の制限、長期熱安定性の欠如、屋外耐候性の不足など、再生樹脂特有の品質問題に対応する。
BASFアジア太平洋地域 パフォーマンス・ケミカルズ事業本部のシニア・バイスプレジデントであるハーマン・アルトフ氏は「農業分野向けのプラスチック添加剤は、多様な作物保護ソリューションに対するお客様の要望に応えるために、高度にカスタマイズされている。リサイクル材を新たな用途に展開する際の品質向上に関する様々な問題を解決するため、お客様に徹底したサポートを提供していく」とコメント。また、3T IndustriesのマネージングディレクターであるPH・タン氏は「IrgaCycleによって、リサイクル原料を使って、リサイクル材を多く含む新しい製品を設計できるため、より持続可能な農業用プラスチックを実現することができた」と話している。
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