沖縄の若者が「養液栽培のトマト周年栽培」に挑戦 地元農業の発展へ支援募集2021年1月14日
沖縄県出身で現在、兵庫県の農園で農業研修中の新里龍武さんがクラウドファンディングCAMPFIREで「養液栽培でトマトの周年栽培」に挑戦するプロジェクトを1月6日にスタート。3月14日まで支援を募集している。
新里さんは4月に独立し、沖縄県うるま市で農業を開始予定で、夏場に県内産の野菜が少なくなる沖縄で「年中県内産の野菜を作り食べてもらいたい」という想いから往路ジェクトを始めた。
現在は、兵庫県にある(株)東馬場農園で研修生として働いており、研修期間が3月末で終了する。自身で農業を始めるにあたり、東馬場農園で学んだ栽培技術、環境制御技術を駆使し、沖縄県初の養液栽培でトマトの周年栽培に挑戦。その資金調達として、クラウドファンディングを開始した。
新里さんは、夏場に県内産の野菜が少なくなる沖縄は、他府県と陸続きになっていないため地産地消が今後より重要になってくると考え、養液栽培でトマトの周年栽培を行うことに決めた。また、周年でトマトが作れれば、安定雇用が可能となり、今後事業を法人化にすることで農業をしたい人が他の企業と同じように就職できる環境を作り、農業人口の増加と、農業の魅力を広げようとしている。
今回のプロジェクトでは、養液栽培で周年栽培を行うための強度の強いハウスや環境制御装置を導入にかかる費用で支援を募る。また、沖縄県で前例のない農業手法であることや現在沖縄県に住んでいないこともあり、利用できる補助事業がなく、融資と自己資金のみでは厳しくなったため、クラウドファンディングを立ち上げたという。
石垣島で育ち、両親は農業を営んでいる新里さんは関西の大学を卒業後、スポーツ関連の会社に就職。初めて働くことの大変さを学ぶうちに両親が大変な中でも楽しそうに農家の仕事していた事を思い出した。沖縄に戻り両親の元で農業を学ぶ事も考えたが、せっかく関西にいるならと、ここでしか学べないことを学んで沖縄に帰ろうと決意。見学した東馬場農園で初めて見る養液栽培や環境制御装置などに衝撃を受けた。
新里さんは「農業に関しては全く知識はなく一からのスタートで不安もありましたが、東馬場農園の東馬場社長に学ばせて欲しい旨を伝えると快く承諾していただき、本当に感謝しています。研修が始まってからは毎週のように勉強会を開いていただき、栽培面だけでなく販売方法から会社の経営まで教えてもらいながら現在に至ります。」と話している。
<主なスケジュール>
クラウドファンディング期間:1月6日~3月14日
東馬場農園研修終了:3月末
沖縄県うるま市勝連南風原で独立:4月
ハウス建設スタート予定:5月
ハウス完成予定:9月
本格的に栽培スタート予定:10月
重要な記事
最新の記事
-
米の作況指数の公表廃止 実態にあった収量把握へ 小泉農相表明2025年6月16日
-
【農協時論】米騒動の始末 "瑞穂の国"守る情報発信不可欠 今尾和實・協同組合懇話会委員(前代表)2025年6月16日
-
全農 備蓄米 出荷済み16万5000t 進度率56%2025年6月16日
-
「農村破壊の政治、転換を」 新潟で「百姓一揆」デモ 雨ついて農家ら220人2025年6月16日
-
つながる!消費者と生産者 7月21日、浜松で「令和の百姓一揆」 トラクターで行進2025年6月16日
-
【人事異動】農水省(6月16日付)2025年6月16日
-
3-R循環野菜、広島県産野菜のマルシェでプレゼント 第3回ひろしまの旬を楽しむ野菜市~ベジミル測定~ JA全農ひろしま2025年6月16日
-
秋田県産青果物をPRする令和7年度「あきたフレッシュ大使」3人が決定 JA全農あきた2025年6月16日
-
JA全農ひろしまと広島大学の共同研究 田植え直後のメタンガス排出量調査を実施2025年6月16日
-
生協ひろしま×JA全農ひろしま 協働の米づくり活動、三原市高坂町で田植え2025年6月16日
-
JA職員のフードドライブ活動で(一社)フードバンクあきたに寄贈 JA全農あきた2025年6月16日
-
【地域を診る】「平成の大合併」の傷跡深く 過疎化進み自治体弱体化 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年6月16日
-
いちじく「博多とよみつひめ」特別価格で予約受付中 JAタウン2025年6月16日
-
日本生協連とコープ共済連がともに初の女性トップ、新井新会長と笹川新理事長を選任2025年6月16日
-
【役員人事】日本コープ共済生活協同組合連合会 新理事長に笹川博子氏(6月13日付)2025年6月16日
-
【役員人事】2027年国際園芸博覧会協会 新会長に筒井義信氏(6月18日付)2025年6月16日
-
農業分野で世界初のJCMクレジット発行へ前進 ヤンマー2025年6月16日
-
(一社)日本植物防疫協会 第14回総会開く2025年6月16日
-
農業にインパクト投資を アンドパブリックと実証実験で提携 AGRIST2025年6月16日
-
鳥取・道の駅ほうじょう「2025大大大スイカフェスティバル」22日まで開催中2025年6月16日