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【農研機構】
6次産業化につながる新品種 もち米「みやびもち」

 農研機構中央農業総合研究センターは、早生で多収の、もち米新品種「みやびもち」を開発した。

 「みやびもち」の出穂期・成熟期は同じく早生の「ヒメノモチ」とほぼ同じで、一般的な「コシヒカリ」より10日以上早く、9月初旬には収穫できる。
 収量は「ヒメノモチ」や「峰の雪もち」など、ほかのもち米品種と比べても多い。食味は、つき餅では両品種と同等か、それ以上で、おこわでは「ヒメノモチ」より柔らかいおこわができるなど、加工適正も高い。
 倒伏抵抗性は強く、そのほか障害耐性としては、いもち病抵抗性、耐冷性、穂発芽性とも中程度。
 ふ先色が赤褐色なので、一般のうるち米と区別することができる。 農研機構では、一般的な主食用米の収穫作業とは競合しないため、「6次産業化や地域特産物化などへ貢献できる品種」だとして、作付拡大を期待している。
 今後は、新潟、島根の生産法人で、それぞれ数十haの作付が予定されている。


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