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95%が不検出―家庭の食事での放射性物質摂取量  日本生協連

 日本生活協同組合連合会(日本生協連)は昨年11月から実施してきた「家庭の食事からの放射性物質摂取量調査」の結果を3月27日公表した。

◆237件中11件から検出

 日本生協連では食事からの放射性物質の摂取量の実態を把握するため、昨年11月から生協組合員を対象に調査を行ってきた。3月23日現在までに検査を終えたのは237件で、そのうちもっとも検査件数の多い福島県の96件を中心に岩手、宮城、群馬、栃木、茨城、埼玉、東京、千葉、神奈川、新潟、長野、山梨、静岡、愛知、岐阜、三重、福岡の18都県で調査した。
 調査方法は各家庭の2日分の食事(6食分・間食も含む)すべて混ぜ合わせたものを1サンプルとし、検出限界1Bq/kgのゲルマニウム半導体検出器で食事中のセシウム134、セシウム137、ヨウ素131、カリウム40の量を測定するというもの。
 237件のサンプルから食事1kgあたりの放射性セシウムの量を調べた結果、95%が不検出だったが、測定器の検出限界である1Bq/kg以上のセシウムが検出されたのは11件あり、うち福島県が10件、宮城県が1件だった。

◆検出11件も年間許容線量の14%未満

 この11件について同サンプルと同じ食事を1年間継続して食べたと仮定した場合の内部被曝量を推定すると0.019mSv〜0.136mSvで、国の新基準値の根拠となっている「年間許容線量1mSv」の1.9%〜13.6%となる(11件中6件でセシウム134が不検出だったため、検出限界1Bq/kgのセシウム134を検出したと仮定して割り出している)。
 同様にこれら11件の中央値である1.40Bq/kgの推計での年間内部被曝線量は0.023mSvで年間許容量の2.3%となり、どちらも年間許容線量からみて低い数値となっている。
 また放射性ヨウ素はすべてのサンプルで不検出となったが、食品中に自然に含まれる放射性カリウムは全てのサンプルから15〜56Bq/kg検出された。
 今回の調査に対して組合員からは現状を知れてよかったとの声や、継続してやりたいとの声もあったことから、日本生協連では2012年度もこの調査を継続していく考えだ。
 また、国は4月から食品中の放射性物質に対して新基準での適用を始めるが、日本生協連は今後も国の基準にあわせることを基本とし、それに沿った検査体制を確立していくとしている。

検出した11家庭の放射性セシウム摂取量と食事からの被曝量推計

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