農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

国内排出権取引 初の売買成約  農林中央金庫

 農林中央金庫は今年3月から国内排出権取引に参入し、農林水産業が生み出す国内排出権の販売ニーズと、企業などの購入ニーズの媒介業務を始めている。その第一号案件が成約したと6月4日に公表した。

 具体的には環境省が運営する国内排出権取引制度であるオフセット・クレジット(J―VER)制度。第一号案件の販売者は岐阜県の東白川森林組合で農林中央金庫の媒介で、JAバンクアグリ・エコサポート基金が購入する。購入量は100t。
 東白川森林組合は持続可能な環境配慮型林業に与えられる国際認証を取得するなど先進的な取り組みを進めてきた。今回の売却代金を活用し、森林保全のための林道整備などを行うという。
 一方、購入者のJAバンクアグリ・エコサポート基金は、今後保有する排出権をニーズのある企業などに対し売却などを行う。


(関連記事)
排出削減量のクレジット制度を再検討 (2012.06.07)

復興ファンド50億円を創設  農林中金 (2012.02.09)

(2012.06.08)