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「絆でつながるネットワーク型金融」の有効性を強調 農林中金の大竹常務

 神戸で開かれた国際協同組合同盟アジア太平洋地域総会(ICA?AP総会)の銀行委員会で11月26日、農林中央金庫の大竹和彦常務が「震災復興において協同組織金融機関が果たした役割」について講演した。

協同組織金融機関について講演する大竹氏 銀行委員会にはインド、フィリピン、マレーシア、ネパール、スリランカなどアジア諸国の協同組織金融機関の関係者が集まった。
 大竹常務は東日本大震災よる東北地方の被害状況とJAやJFへの復旧支援活動などを報告。とくに今回の被災地は地域経済に占める農林漁業の比重が大きい地域であることを紹介、そこに「毛細血管のようにネットワークした」営業所や拠点をもつJAやJFが人々のライフラインやセーフティネットの機能の役割を果たしてきていることを強調した。
大竹和彦常務 復興への道のりはまだ遠く厳しさは続くが「この有機的なネットワークを生かして地域の現場に密着しさまざまな状況に対応できる多様性を武器として取り組みを続ける」などと話し、こうした「絆でつながるネットワーク型金融の考え方は世界金融の成長に貢献するヒントになるのではないか」と提起した。

(写真)
上:協同組織金融機関について講演する大竹氏
下:大竹和彦常務


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