農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

九州で食の展示商談会 農林中金がマッチングをサポート

 熊本市、JA熊本中央会、JA熊本経済連、JF熊本漁連などが主催した「第1回九州食の展示商談会2012inくまもと」が11月21、22の両日、熊本県益城町のグランメッセ熊本で開かれた。

会場の様子。2日間で3000人が来場と盛況だった。 このイベントは、地元特産の農林水産物や加工品を流通・外食関係者らに紹介し、それらの販路拡大や農商工連携、地域での6次産業化の促進などをめざすビジネスマッチングイベントだ。
 出展したのは九州・沖縄で農林水産業に携わる279団体。出展者と実需者が1対1で行う個別商談のほか、展示ブースでの試食や情報交換を交えながらのフリー商談も行われ、2日間でのべ3000人が来場した。
 この商談会には、農林中央金庫が、農林水産業の6次産業化を支援する活動の一環として協力。出展者とバイヤーのマッチングなどの橋渡し役になった。そうした農林中央金庫の紹介でこの商談会に参加した小売・流通業者の1つである(株)HIヒロセは、九州で食品スーパーやホームセンターなどをチェーン展開する企業だ。同社のバイヤーは、「店舗から比較的近い場所で新しい食材を発見できた。また、事前マッチングや、最低3つの商談機会を保証してくれるなどの工夫もあり、非常に有意義だった」と、出展者とバイヤー双方のニーズが合致する商談会だったことを高く評価した。
 また、九州農業成長産業化連携協議会が主催する6次産業化・農商工連携ビジネスマッチング交流会も併催され、発芽野菜ピーナッツもやしの開発に取り組んでいる出萌(株)など参加団体による先進事例のショートプレゼンも盛会だった。
 実行委員会の福田栄拓事務局長(熊本市農商工連携推進室長)は、「来年以降も本取組みを継続し、農商工連携につなげていきたい」と意欲をみせた。

(写真)
会場の様子。2日間で3000人が来場と盛況だった。


(関連記事)

純利益は1268億円で増益 農林中央金庫が半期決算 (2012.11.28)

農林漁業成長産業化支援機構CEOに大多和巖氏が内定 (2012.11.22)

食、農、医薬の海外展開を支援 総額5000億円の融資枠創設  農林中央金庫 (2012.11.20)

「JAバンク農業金融プランナー」倍増で2000人超す 農業メインバンク機能強化へ (2012.11.19)

(2012.11.29)