統計

統計

一覧に戻る

依然として例年水準 農水省が農作業死亡事故まとめ

 農水省は平成22年に発生した農作業死亡事故について4月20日とりまとめた。

 死亡事故件数は398件で例年と同水準だった。作業者が高齢化する中で安全運動は目立った効果を見せていないといった状況だ。
 事故発生状況は、農業機械作業によるものが278件(70%)、農業用施設作業によるものが14件(4%)、それ以外が106件(27%)。
 また65歳以上の高齢者による事故が321件と死亡事故全体の81%を占め、さらに80歳以上は134件となり、34%を占めている。
 男女別では84%が男性、女性は16%。
 機種別の発生状況は、乗用型トラクターによる事故が最も多く、114件(機械に係る事故の41%)、次いで歩行型トラクターが50件(18%)、農用運搬車が46件(17%)と、これら3機種で機械に係る事故の76%を占めている。
 原因別の状況では、乗用型トラクターの場合、「機械の転落・転倒」が最も多く、機械の事故の7割以上を占め、次いで「回転部などへの巻き込まれ」が約1割。
 歩行型同では「挟まれ」が5割以上と最も多い。
 「施設に係る事故」では作業舎の屋根など高所からの落下が最も多い。
 「月別の事故」の状況では「5月」が14%と最も多い。次いで「8月」「6月」の順。

農作業中の死亡事故発生状況


(関連記事)
農作業事故に歯止めを 産官学が連携し対策強化  JAはだのでシンポジウム (2012.03.29)

GAPと結んで展開 今春の農作業安全運動 (2012.02.29)

春の農作業安全運動ポスターを作成  日本農業機械化協会 (2012.02.03)

前年比34人増の408件 高齢者、女性の事故率高まる  平成21年の農作業死亡事故 (2011.05.09)

(2012.04.24)