農業協同組合新聞 
沖縄県本土復帰50周年企画について
沖縄県は、5月15日に本土復帰50周年、そしてJAおきなわは4月1日に発足20周年を迎えました。第二次世界大戦から米国占領下での生活と、苦難の歴史を歩んできた沖縄には、「ゆいまーる（相互扶助）」や「ちゃんぷるー（ごちゃまぜ）」の思想が育まれ、そうしたなかで2002年、県単一ＪＡとしてＪＡおきなわが誕生しました。
ＪＡｃｏｍ（農業協同組合新聞）は、様々な課題を乗り越えて今日の基盤を築き上げ、持続的な農業の実現に向けて未来への挑戦を続けるＪＡおきなわの姿を通して、改めて協同組合のあり方を見つめなおそうと、特集を企画しました。
特集企画に寄せて
2022年5月15日、沖縄県は本土復帰から50年の大きな節目を迎えました。復帰と同時に県下74単位農協でスタートした沖縄のＪＡは2002年には県単一ＪＡ、ＪＡおきなわへと生まれ変わり、今年は発足20年の節目でもあります。新たな時代に向けて、ＪＡおきなわはどんな姿を目指すのか。ＪＡおきなわ経営管理委員会会長の前田実氏に寄稿してもらいました。
ＪＡおきなわ経営管理委員会会長
前田 実 氏
沖縄県の現在、過去、未来の農協運動
ＪＡおきなわの歴史は、まさに沖縄人（ウチナーンチュ）の反骨精神で激動の時代を乗り越えた戦いの歴史でもありました。米国占領下での闘い、県単一ＪＡ発足にいたる道のりを経て今や離島にとってなくてはならない存在となったＪＡおきなわ。その道のりの検証と未来の農協運動の姿をテーマに、ＪＡおきなわ代表理事理事長の普天間朝重氏に寄稿してもらいました。
ＪＡおきなわ代表理事理事長
普天間 朝重 氏
新たな沖縄振興計画と沖縄農業の未来
沖縄県は、本土復帰50年に合わせて新たな沖縄振興計画を決定し、農林水産分野では「亜熱帯海洋性気候を生かした持続可能な農林水産業の振興」が掲げられました。担い手不足や高齢化という日本農業全体が抱える課題に加えて台風の常襲地帯であり、多数の離島を有する事情を抱える沖縄県で、改めてＪＡおきなわにはどんな役割が求められるのか、琉球大学農学部の内藤重之教授に寄稿してもらいました。
琉球大学農学部 内藤 重之 教授
職員座談会
ＪＡおきなわが目指すもの
- ＪＡおきなわ総合企画部長 古波蔵 清 氏
- 同 元北大東支店長 城間 ゆう子 氏
- 同 北部地区本部長 平安山 英克 氏
- 〈司会〉ＪＡおきなわ代表理事理事長 普天間 朝重 氏
ＪＡおきなわに期待する
沖縄の本土復帰から2002年の県単一ＪＡへの合併を経て挑戦を重ね、農産物の販売額を伸ばしてきたＪＡおきなわ。その歩みへの評価とともに、担い手の確保をはじめ持続可能な農業の実現に向けて課題が山積する中、これからのＪＡおきなわに何を期待するか。横浜国立大学・大妻女子大学名誉教授の田代洋一氏に寄稿してもらいました。
横浜国立大学
・大妻女子大学名誉教授
田代 洋一 氏
