JAの活動:沖縄復帰50年~JAおきなわが目指すもの~
【特集:沖縄本土復帰50年】組織挙げて「地域になくてはならないJA」へ JAおきなわ・前田実経営管理委員会会長2022年5月23日
5月15日、沖縄県は本土復帰から50年の節目を迎えた。本土復帰と同時に県下74単位農協でスタートし、2002年に県単一JAとして生まれ変わったJAおきなわ。苦難の歴史を経て約15万人の組合員を擁する組織へと発展を遂げた今、新たな時代に向けて何を目指すのか。JAおきなわ経営管理委員会会長の前田実氏に寄稿してもらった。
JAおきなわ
経営管理委員会会長
前田実氏
令和4年5月15日に、沖縄県は本土復帰50周年を迎えました。
心よりお祝い申し上げます。
これもひとえに、戦前、戦後沖縄発展の為、ご尽力された先人達、県民の弛まぬ努力のお蔭と心から敬意を表します。
さて、沖縄県の農協は復帰と同時に、これまでの琉球政府時代の「農業協同組合法」から全国の「農業協同組合法」の適用を受ける制度、組織となり、全国一体的系統3段階制、県下74単位農協でスタートしました。
新たに共済事業の開始、全国機関の出先が相次いで設置され(農中、全農、農協観光等)全国連の機能を担いました。
復帰50年の歴史の中には、幾多の環境変化、社会現象の潮流に対し、協同の精神に基づき組合員との対話を重ね課題解決に取り組み、JAの協同組合としての価値を高めてまいりました。
平成14年4月には、県下28JAが合併、JAおきなわが誕生し、令和3年度末では組合員数149,153名(正45,078名、准104,075名)、総貯金量9,610億円、長期共済保有契約高1兆2,291億円、購買品供給高497億円、販売品販売高582億円と、その他組合員、利用者の生活に必要な農協総合事業を展開し、組合員、地域農業の発展に日々努力を続けています。
今後とも、経営理念である「ヒトづくり」「モノづくり」「地域づくり」を実践し、農家の経営安定と地域農業振興に貢献するとともに、JAが総合事業機能を発揮し、利用者の皆様が満足できるサービス提供と生活の支援に邁進してまいります。
また、復帰50周年の節目に、JAおきなわは合併20周年の記念すべき年となり、新たなステージに進む重要な時期と考えています。
今年から始まる第8次中期経営計画をスタートさせ、次の時代に向けての第1歩に沖縄県の地域特性を活かした持続可能な農業、地域共生の未来づくり、不断の自己改革による更なる進化をテーマに次の10年、50年を目指す姿とその実現に向けて、農業、地域、JA組織などの各基盤の確立、強化を全国のJAグループ、組合員、行政と連携して取り組みます。
コロナ禍の中、人々の行動変化、農業従事者の減少、高齢化、グローバル化、デジタル化等、更にはヨーロッパの緊張状態は、世界の経済、社会に大きな影響を与えるものと予想されます。JAの役割が益々重要性を増しています。
組合員にとってJAの存在価値を高めることで「JAがあってよかった」「地域になくてはならないJA」と言われるよう、組織を挙げて取り組みます。
今後とも、変わらぬご指導と一層のご鞭撻を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
重要な記事
最新の記事
-
(394)Climate stripes(気候ストライプ)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月26日
-
地域医療の実態 診療報酬に反映を JA全厚連が決議2024年7月26日
-
取扱高 過去最高の930億円 日本文化厚生連決算2024年7月26日
-
【人事異動】JA全厚生連 新理事長に歸山好尚氏(7月25日)2024年7月26日
-
【警報】果樹全般に果樹カメムシ類 県下全域で最大限の警戒を 鳥取県2024年7月26日
-
【注意報】イネに斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2024年7月26日
-
今が旬の「夏酒」日本の酒情報館で提案 日本酒造組合中央会2024年7月26日
-
ヤンマーマルシェ、タキイ種苗と食育企画「とりたて野菜の料理教室」開催 カゴメ2024年7月26日
-
「ごろん丸ごと国産みかんヨーグルト」再登場 全国のローソンで発売 北海道乳業2024年7月26日
-
物価高騰が実質消費を抑制 外食産業市場動向調査6月度2024年7月26日
-
農機具王「サマーセール」開催 8月1日から リンク2024年7月26日
-
能登工場で育った「奇跡のぶなしめじ」商品化 25日から数量限定で受注開始 ミスズライフ2024年7月26日
-
東京・茅場町の屋上菜園で「ハーブの日」を楽しむイベント開催 エスビー食品2024年7月26日
-
鳥インフル 米国オハイオ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2024年7月26日
-
大玉すいか販売大幅減 小玉「ピノ・ガール」は前年比146.8% 農業総研2024年7月26日
-
千葉県市原市 特産の梨 担い手確保・育成へ 全国から研修生募集2024年7月26日
-
水産・農畜産振興 自治体との共創事例紹介でウェビナー開催 フーディソン2024年7月26日
-
新規除草剤「ラピディシル」アルゼンチンで農薬登録を取得 住友化学2024年7月26日
-
自由研究に「物流・ITおしごと体験」8月は14回開催 パルシステム連合会2024年7月26日
-
高槻市特産「服部越瓜」の漬け込み作業が最盛期2024年7月26日