【注意報】トマト、ミニトマトに「トマトキバガ」県内全域で多発のおそれ 大分県2025年7月10日
大分県農林水産研究指導センター農業研究部は、トマト、ミニトマトに「トマトキバガ」が県内全域で多発のおそれがあるとして、7月4日に令和7年度病害虫発生予察注意報第2号を発表した。
トマトキバガの成虫(提供:大分県農林水産研究指導センター農業研究部)
大分県農林水産研究指導センター農業研究部によると、トマトとミニトマト圃場で、同虫による葉への加害が確認されている。6月16日~30日に県内18地点で実施したフェロモントラップによる1地点当たり雄成虫誘殺数は65.6頭で、前年の9.3頭よりかなり多く、調査を始めた2022年以降で最も多く推移している。
同虫は高温乾燥条件で発生が助長されるが、福岡管区気象台が6月26日に発表した1か月予報では、平均気温は、高い確率80%、降水量は、少ない確率50%、平年並30%と予想されており、引き続き好適条件が続く可能性が高い。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)薬剤防除にあたっては、薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一IRACコードの薬剤の連続使用は避ける。使用薬剤は大分県農林水産研究指導センター農業研究部病害虫対策チームホームページ内にある「大分県主要農作物病害虫及び雑草防除指導指針」の「トマト」及び「ミニトマト」の項目を参照し、農薬使用基準(使用時期、使用回数等)を遵守する。特に同一成分を含む薬剤を連用しないようローテーション散布を心掛ける。
(2)一斉防除の効果が高いため、産地の防除暦等を活用して地域ぐるみで防除を行う。
(3)圃場内をよく見回り、見つけ次第捕殺する。
(4)被害葉や被害果は圃場内から持ち出すとともに、野外に放置せずに速やかに適切に処分する。
(5)国内で発生が確認された作物はトマトおよびミニトマトのみだが、海外では、ナス、タバコ、バレイショ、ホオズキ等のナス科作物やマメ科のインゲンマメも寄主植物として確認されている。トマトとミニトマト以外の農作物に同虫が発生した場合には登録農薬がないため、管轄の県振興局生産流通部に相談する。
○その他
トマトキバガ幼虫による被害葉は、ハモグリバエ幼虫による被害葉に似ている。図の「トマト葉におけるトマトキバガ幼虫とハモグリバエ幼虫の食害痕の違い」を参考にする。
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