農業用バイオスティミュラント「エンビタ」 2025年水稲の実証試験で見えた効果 上手な使い方 北興化学工業2025年11月25日
北興化学工業株式会社は農業用バイオスティミュラント「エンビタ」の水稲実証試験から散布ステージおよび回数を紹介する。
「エンビタ」の「Gluconacetobacter diazotrophicus(グルコンアセトバクター ジアゾトロフィカス)」(以下、Gd菌)を効率的に水稲栽培期間中で定着させて、効果を高める上手な使い方を説明する。
農業用バイオスティミュラント「エンビタ」
エンビタのGd菌は処理後、速やかに植物体(稲体)の気孔などから取り込まれて定着して、アンモニア態窒素を供給する特性を持っているが、効果を示すまでには一定の時間が必要である。即効的なカンフル剤ではなく、は種から収穫までの栽培期間を通じて処理時期を検討する必要があった。
エンビタの特性から早い時期に定着させる方がよいので育苗期の処理から検討を始め、「緑化期から移植前日」の期間を定めた。さらに処理方法を「かん注」と「噴霧」で評価をしたが大きな差がなく、利便性から「かん注」を選んだ。
展示ほを実施している中、生育期散布もしたいとの声があり、「最高分げつ期まで」に処理することを薦めている。
そこで散布回数について「育苗箱かん注:1回」「育苗箱かん注+生育期ドローン散布:2回」で実証をした。
<実証>
品種は「にじのきらめき」で、処理1回に付き、エンビタの処理量は6.25g/50a換算で下記の試験区で実施した。
・試験区①:「育苗箱かん注:500ml/箱( 播種6日後で移植6日前に1回)」
・試験区②:「育苗箱かん注:500ml/箱( 播種6日後で移植6日前に1回)」+
「生育期ドローン散布:2L/10a (*移植33日後に1回 )」の合計2回
・無処理区
試験区①の面積は36a、試験区②は17a、無処理区は89a、移植は各ほ場5月29日に実施した。試験区②のドローン散布は7月1日の午前中に実施した。
各ほ場の施肥、病害虫雑草管理は同様とした。収量調査をほ場の全面積で実施し、食味分析計:TMX-1(静岡製機)で「食味成分・特性」「外観品質(未熟粒内訳、被害粒内訳)」を評価した。
にじのきらめき収量調査
収量の評価は、10a当たりの精玄米重の無処理区比較で「試験区①:育苗箱かん注(102%)」、「試験区②:育苗箱かん注+生育期ドローン散布(106%)」で増加した。エンビタの処理回数は2回の方が増収する傾向となった。

「食味成分・特性」の評価は、エンビタの散布回数による差は示されなかった。

「外観品質(未熟粒内訳、被害粒内訳)」の評価は、エンビタの散布回数による差は示されていないが、エンビタを処理することで無処理区との比較で「整粒の向上」、「未熟粒の低下」を示す傾向となった。
さらに未熟粒の内訳で「他未熟粒」と「乳白粒」が低下する傾向の知見が得られた。
「上手な使い方」水稲編

2026年度産米にエンビタを1回、使ってみませんか。
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