【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日
高知県病害虫防除所は、ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイの発生を県内で初めて確認。これを受けて、12月26日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第2号を発表した。
左から、図1:ウメの葉の被害、図2:葉を吸汁加害する成虫(提供:高知県病害虫防除所)
高知県病害虫防除所によると、10月に県西部のウメほ場で葉が白くカスリ状になる症状(図1)とヨコバイ類の寄生(図2)が認められた。採取した成虫について高知県農業技術センターで同定した結果、モモヒメヨコバイ(Singapora shinshana)であることが確認された。また、その後の調査で県中央部のモモ、スモモほ場でも発生が確認された。
同種は、国内においては沖縄県でのみ確認されていたが、西日本を中心に発生が拡大。現時点までに29都府県で特殊報等が出されている。
モモヒメヨコバイ成虫の体長は、3.0~3.5mm。体色は黄緑色で複眼は黒く、頭頂部に特徴的な黒点が一つある(図3)。若齢幼虫は薄い黄色で、終齢になると黄緑色になる。
図3:成虫の頭頂部の黒点(提供:高知県病害虫防除所)
被害としては、成虫および幼虫が葉に寄生し、吸汁加害することで葉色が徐々に薄くなる。葉全体が吸汁されるとカスリ状に薄くなり、激しく吸汁加害された葉は早期落葉することがある。なお、被害が見られる葉の裏側には幼虫の脱皮殻が付着していることが多い(図4)。
図4:葉裏に寄生した成虫(赤丸)と幼虫の脱皮殻(青丸)(提供:高知県病害虫防除所)
国内ではウメ、モモ、スモモ、アンズ、オウトウ、ハナウメ、ハナモモ等のバラ科植物を加害することが確認。海外では、ナシ、リンゴ、ポポー等への加害も報告されている。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)モモヒメヨコバイの発生・被害の早期発見に努める。発生初期の場合は、速やかに寄生葉を除去し、圃場外に持ち出して適切に処分する
(2)ウメを含む小粒核果類ではモモヒメヨコバイに登録のある薬剤を使用する。なお、農薬を使用する際は、ラベルの記載事項をよく確認し、使用基準を遵守する。
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