朝市では「5kg3434円」 県産米の売れ行き好調 JAふくおか嘉穂の直売所2026年2月4日
米価格の高止まりと売れ行き不振が続く中、週3日の特売日には精米5kg3864円(税込)、土日祝日の朝市では「3434円」(税込)で販売している直売所が福岡県にある。
朝市では数量限定だが5kg3434円(税込)の特価で販売(かほ兵衛の台所フェイスブックから)
農家手取りは2万7000~2万8000円
その直売所は、JA嘉穂の「かほ兵衛の台所」(福岡県飯塚市)だ。
かほ兵衛の台所では、2025年産の県産米「夢つくし」と「元気つくし」を通常、5kg4293円(税込)で販売しているが、木曜、土曜、日曜の特売日には1割引きの3864円(税込)で売り出す。特売日の人気商品だ。土曜、日曜、祝日の朝市では2割引の3434円(税込)まで引き下げる。
かほ兵衛の台所の小野圭一朗さんによると、JA嘉穂は「夢つくし」と「元気つくし」を農家から玄米60kg2万7000円~2万8000円で集荷。同JAからかほ兵衛の台所が仕入れ、「コストもきちんと計算して価格を決めている」。JA直営なのでよそには負けたくないという思いから、他店の価格も調査し、毎月価格を見直すという。
適正価格考える参考に
出来秋に収穫された米がスーパー店頭などに並ぶまでには、集荷(地域段階)、集荷(都道府県段階)、卸売、小売の各取引段階でコストがかかりマージン(利益)が載る。農水省が2022年産米について全国7産地で調査した平均では、集荷(地域段階)に28.0円(玄米1kg換算)、集荷(都道府県段階)に18.8円(同)、卸売に31.6円(精米0.9kg換算)、小売に50.2円(同)のコストがかかっていた。日銀の企業向けサービス価格指数は、2022年(平均)から2025年12月までに約5.2%上がっているので、現時点ではコストはより増えていると考えられる。
JAが集荷し、直営の直売所で販売する場合には都道府県段階の集荷コストや精米コスト以外の卸売コストがかかっておらず、卸からスーパーが仕入れるケースとは仕入れ値がある程度違ってくる。それでも農家手取りが60kg当たり2.7~2.8万円の米を3000円台半ばで売って採算が合うという実例は、小売段階で値ごろ感を出しつつ再生産可能な生産者手取りも確保する適正価格を考える上で示唆的といえそうだ。
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