JAの活動:第71回JA全国女性大会特集 守ろう食料安全保障
JAぎふ女性部奔走 地域の食と農けん引【第71回全国JA女性大会特集】2026年1月30日
焼きたての米粉団子、朝取り野菜の販売から遊休農地でのサツマイモ栽培、小学校での豆腐づくり実習まで。JAぎふ女性部では、食と農を軸とした多彩な活動を通して住みやすい地域づくり、地域課題解決の歩みを続けている。

よつ葉クラブが売る県産米を使った米粉の焼き団子はいつも人気(JAぎふ・おんさい広場真正前)
米粉団子ヒットJAぎふで長く女性部の活動をしてきた河田昌子さん(現在はJAぎふ理事)は同JAが合併した頃、支店長から声をかけられた。「女性部で、おんさい広場(JAの直売所)で何かしてもらえないですか」
河田さんは、おんさい広場から県産米を仕入れて米粉にし、米粉で団子を製造販売していた地元業者から団子を仕入れ、おんさい前で焼いて販売することにした。女性部員18人ほどが集まり、焼き立ての団子を焼いた。

女性部の活動の魅力を話す河田昌子さんと清水喜代子さん
ところが新型コロナ感染症で客足は途絶え、チームは解散。コロナ禍が収まると、団子業者から再開を懇願される。「そこで元気な部員4人が集まって『よつ葉クラブ』を作り、販売を再開することにしました」
保健所の許可を取り直すのは一苦労だったが、祭日、お彼岸、お盆の日のおんさい前や食と農の祭典など農協のイベントに出店する。「団子が余ったら冷凍しておいて、鍋に入れるときりたんぽみたいでおいしいですよ」と河田さん。お客さんから「女性部の人、いつ来るんですか」と店長が聞かれるなど、楽しみにしてくれる人も多く、午前中だけの出店で350本を完売する。
学校給食に採用

にぎわう女性部の朝市(JAぎふ蘇原支店前)
同じく女性部で岐阜県各務原(かかみがはら)地区の清水喜代子さん(現在はJAぎふ理事)は、2017年、年金支給日に部員たちと支店前で「トラック市」(朝市)を始めた。キャベツやブロッコリーなど取れたて野菜に果実、手芸品などを並べると好評で、テントを張って長机を出すまでに"発展"。保健所から許可を取り、奈良漬や豚汁、焼き芋も売る。テント内でお茶を飲みながらおしゃべりする場、サロンも始めた。
各務原はかつてのサツマイモ産地だ。女性部でサツマイモを栽培し、毎年給食に600kgを出荷する。収穫のために掘る時はJA職員の力を借りる。サツマイモはコロッケになり、子どもたちのお昼に並ぶ。「足らんといかんで、部員は各自200本くらい家で植えています」と清水さんは話す。ニンニク、キャベツ、ブロッコリーも作っている。
各務原ではサングリーンという、女性部員たちの大きな発表会も毎年開く。琴、民謡、コーラス、詩吟。清水さんは準備の中心を担っている。

サングリーン発表会でリズムで貯筋(筋肉体操)を演舞する女性部員ら(各務原市)
遊休農地活用、研修も
JAぎふ女性部にはGKB4・8というグループもある。GKBは「ぎなんかわいいばあちゃん」の略で、「女性でもできる小規模農業と軽量野菜」をテーマに岐南町で活動している。町内の遊休農地を借り受け、枝付きエダマメ、玉レタス、カラーカリフラワーを慣行栽培で、サツマイモとジャガイモを栽培期間中、化学肥料と化学合成農薬を使わず栽培している。
栽培だけではない。GKB4・8は、JAとコープ(生活協同組合)の新採用職員の農業研修や岐阜女子高校の農業研修にも取り組み、農業の大切さ、大変さや収穫の喜びを伝え、課題共有、理解醸成を進めている。

GKB4.8のみなさんが栽培、収穫したカリフラワーの出荷作業
小学校でも食農教育
JAぎふでは食農リーダー養成にも力を入れているが、多くの女性部員が研修を受け地元小学校などで食農教育に携わっている。大豆を栽培して収穫。豆腐づくりの実習を支援する。女性部での活動を通して、食と農を支える営みの大切さと楽しさが次の世代にも伝わっていく。

JA・生協の新入職員研修でエダマメの植え付けをするGKB4.8のみなさん
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