「安定価格が生産支える」米卸大手、木徳神糧 長期契約に前向き 損切りには含み2026年2月19日
米の小売価格が高止まりする反面、暴落懸念が産地に広がる中、米卸大手・木徳神糧が、生産者に最低価格を保証する長期契約に前向きな考えを示した。25年産米の販売については、高く仕入れたので値下げしにくいが販売状況は厳しく「損切り」も含めた処分にも含みを持たせた。
「生産者と消費者の架け橋」になると語る木徳神糧の鎌田慶彦社長。左は竹内伸夫会長
2025年に44.7万tの米を販売した米卸大手・木徳神糧(鎌田慶彦社長)が、生産者に最低価格を保証する取引に前向きな考えを示した。
鎌田社長は「生産者と消費者との架け橋になっていく。今は残念ながら、精米5kg4000円を超え(生産者と消費者)両者が理解できる価格にはなっていない。ちょうどいい価格帯のところで折り合いがつけられるよう、全農・産地側とも実需側とも話していく。(3年、5年といった)ロングな契約も十分採り入れられると思っている。安定した価格にすることで、安定した生産基盤がつくれるよう注力したい」と述べた。
竹内伸夫会長も「消費者は(精米)5kg3500円くらいが納得できる価格で、(玄米60kg当たりの生産者手取りが)2万円台で生産者も再生産できるのではないか」との認識を示した。
新食糧法の「作る自由、売る自由」の下、米価の高騰と暴落が繰り返されてきたが、食料システム法にもとづいて米などのコスト指標が作られる動きにもふれ、竹内会長は「消費者、生産者の立場を踏まえた価格の適正化を卸からも発信することが私たちに課せられている」と語った。
25年産米が動かないといわれるが、木徳神糧では1月の販売数量も前年比8割前後で、特に家庭用米が良くなく、その傾向は2月も続いている。棚卸資産(多くは仕入れた米)は前年比で129億円膨らんだ。これは12月末時点での評価損を計上した数字だが、米価がさらに下がると「含み損」を抱える可能性もあるという。
今後の米価について竹内会長は、25年産米は出来秋から3万7000円超えの相対取引価格(税込)でスタートし、その価格で契約し買い取って月々販売していると説明。「赤字で販売するわけにもいかないし、あまり大きく値段を下げて売るのは不当廉売にもなりかねない」としつつ、「米が余っていた時は新米が取れると損切り含めた処分をしてきた。倉庫もいっぱいだし、(秋には新米も出るので)価格を下げて(在庫)量をはかしていこうという動きは出てくると思う」と損切りが迫られる可能性にも言及した。
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