米の相対取引価格、3ヵ月連続で下がる 1月は3万5465円 契約数量は落ち込み2026年2月17日
農水省は2月17日、1月の米の相対取引価格と契約数量を公表した。25年産(令和7年産)の全銘柄平均の相対取引価格は、玄米60kg当たり3万5465円(税込)で、前月から610円(2%)下落した。
3ヵ月連続で下がった相対取引価格
60%の銘柄で価格下落
3ヵ月連続での下落は2021年12月以来となる(グラフ「相対取引価格の推移」参照)。25年10月の同3万7058円から同1593円下落した。12月は40銘柄で(43%)で下がったが、1月は下がった銘柄が51(60%)まで増えた。農水省は、「価格が下がった銘柄が増えた。これは契約ベースの数字で、物が動いてスーパー店頭などに並ぶまで契約の形態によってさまざまな違いはあるが、下がっていく傾向にある」としている。前年同月比では9538円高い水準となっている。
契約数量減は10~12月の増の反動か
1月の相対取引解約数量は急減
集荷業者と卸売業者との1月の契約数量は、前月比38%の12.9万tにとどまった。1月の契約数量としては2006年以降で3番目に少ない。
1月の契約数量が少なかったことについて農水省は「1月単月では少ないが、10~12月の取引が多くその反動もあるだろう」と説明する。契約数量は、出回りからの累計では124.1万tで前年同期比24.1万t多いが、需給の緩みと米価高騰を背景に25年産米は動きが鈍く、産地も含め流通の各段階に在庫が滞留しているとみられる(グラフ「相対取引契約の月別数量」と「相対取引契約の累積数量」参照)。
25年産米の相対取引契約数量は累積では高水準
青森「まっしぐら」は下げ幅拡大
個別銘柄でみると、25年12月と比べて価格の下げ幅が大きかったのは、福岡「夢つくし」2万6699円(対前月比77%)、秋田「めんこいな」3万2000円(対前月比85%)、青森「まっしぐら」3万1286円(対前月比89%)などだった。青森「まっしぐら」は25年12月には前月比95%の3万4992円で2万tが取引されたが26年1月はさらに下げ、約1.4万tが取引された。
契約数量多い銘柄、大半が価格低下
富山「コシヒカリ」は3万9737円で対前月比120%、静岡「コシヒカリ」は4万642円で同118%、福島「コシヒカリ」(会津)は3万8475円で同109%など価格が上がった銘柄もあったが、契約数量はいずれも少な目だった。農水省は「契約数量が少ない銘柄については、在庫の残りが少なかったり個別ニーズによってさまざまな値付けがされている」と説明した。
契約数量が多かった銘柄について12月から1月の価格推移をみると、滋賀「コシヒカリ」がわずかに上がったのを除き、価格はすべて下がった。山形「はえぬき」、新潟「こしいぶき」など、対前月比100%でも金額でみるとわずかに下がっている銘柄が多い(表「契約数量が多かった産地・銘柄の12月→1月の価格の推移」参照)。
契約数量が多い銘柄の大半は価格が下がった
小売価格への反映には時間差も
取引業者間のスポット取引価格は25年9月から下がり続けており、スポット価格の下落が先行し相対取引価格が後を追って下がる展開となっている。農水省によると、スーパー店頭での小売価格は2月2日の週まで精米5kg当たり税込4200円台と高止まりしているが、25年産米が大半を占める銘柄米の価格は、1月19日の週から3週連続で下がっている。
今後の価格動向について農水省は、「仕入れた価格より高く売ろうということでみなさん経済活動をされているが、(在庫が動かないと)倉庫料(の負担が重くなること)なども考え、今後違う判断があるのかみていきたい」とした。
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