「脱炭素セミナー」長野県小布施町と共催 三ッ輪ホールディングス2026年2月19日
三ッ輪ホールディングスと長野県小布施町は2月9日、脱炭素社会の実現に向けた実務者向けセミナーを開催。町内の栗菓子会社など事業者や農業関係者、近隣自治体の職員などが参加し、脱炭素農業を含む持続可能な地域循環モデルの構築に向けて具体的に議論した。
脱炭素セミナーの参加者
同セミナーは、2025年11月に三ッ輪ホールディングスと小布施町が締結した「脱炭素社会の実現に向けた協定」を起点に、同町における住民への脱炭素の浸透及び具体的な協働を検討するプロセスの一環として開催。
両者は協定締結以降、町が進めてきた再生可能エネルギーの導入や農業・森林資源を軸とした脱炭素の取り組みと、住民主導で進めてきた取り組みがつながりを持ち、町内全体で脱炭素推進できるような枠組みづくりについて協議を重ねてきた。
その中で、まずは住民と脱炭素に取り組む上での共通認識を持つ必要があることや、農林業分野と接続した資源循環の設計や現場実装に向けた整理が十分に進んでいないことが課題として認識された。
こうした課題認識を踏まえ、セミナーでは三ッ輪ホールディングスが有する脱炭素に関する知見に加え、三重県尾鷲市や鹿児島県龍郷町で推進している森林のJ-クレジット化や、鹿児島県大崎町において推進されてきたバイオ炭活用等の取り組みから得られた知見を共有。また、鹿児島県大崎町の取り組みでも連携している大岩根尚氏が講演を行った。
セミナー冒頭では、参加者それぞれが「地域で課題だと感じていること」を共有。気候変動の進行を前提とした農業の持続性、森林資源の活用不足、剪定枝や間伐材の処理など、農業と環境を横断する課題が多く挙げられた。
また、①気候変動の最新動向と地域に及ぼす影響、②小布施町が進める都市計画・環境デザインの現在地、③他地域における脱炭素・バイオ炭活用の先行事例の3つのテーマでレクチャーが行われ、「脱炭素」をキーワードに、地域での資源循環実装について具体的にイメージする機会となった。
脱炭素の「出口戦略」を農業でどう描くか
セミナー会場
同セミナーでは特に、バイオ炭の農業利用とその意義に焦点を当てられた。小布施町では現在、農業剪定枝などを活用した炭化の実証を進めており、将来的な炭素吸収量の可視化やクレジット化も視野に入れている。
一方で、「農業の現場でどのような価値を生むのか」「どう使われ、どう広がるのか」といった活用の出口戦略が弱いという課題も共有。グループディスカッションでは、堆肥処理とバイオ炭の組み合わせ、地域内循環の設計、小さな実証から始める可能性など、現場視点のアイデアが多数提案された。
セミナー会場
参加者からは、「子どもたちにも環境や地域の未来を考えてもらうためのヒントになった」(自治体関係者)、「長年、町内で考えてきた地域循環のコンセプトが引き継がれ、また新たな動きが生まれていくように感じた」(農業関係者)、「今回集まった人たちと共に具体的なアクションに繋げていきたい」(まちづくり関係者)などポジティブな反応があり、官民連携による施策を考える場として一定の手応えが確認された。
三ッ輪ホールディングスと小布施町は今後、再エネによる地域内循環の拡大や森林吸収量の把握やクレジット化など、地域資源を活用した脱炭素の取り組みを段階的に推進。同セミナーで得られた知見とネットワークを活かし、来年度はより多様な主体が参画する場を創出する。また、バイオ炭の利活用をはじめとする具体的な実証や実践を段階的に進め、地域に根ざした脱炭素の取り組みを形にしていく。
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