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【特殊報】トマト黄化病 府内で病害発生を初めて確認 大阪府2026年1月22日

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大阪府環境農林水産部は、ミニトマト、トマトにトマト黄化病の発生を府内で初めて確認。これを受けて、1月21日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第4号を発表した。

左から、図1:葉脈間が黄化した被害葉(ミニトマト)、図2:発病株(ミニトマト)(提供:大阪府環境農林水産部)左から、図1:葉脈間が黄化した被害葉(ミニトマト)、
図2:発病株(ミニトマト)(提供:大阪府環境農林水産部)

大阪府環境農林水産部によると2025年11月上旬、泉州地域のミニトマト施設栽培ほ場において、葉に退緑及び黄化症状を示す株が認められた(図1、2)。当該ほ場では数株トマトも栽培しており、同様の症状を示す株が認められた(図3)。

図3:被害葉(トマト)(提供:大阪府環境農林水産部)図3:被害葉(トマト)(提供:大阪府環境農林水産部)

ToCVによるウイルス病が疑われたため、地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所においてRT-PCR法による検定を行ったところ、ToCVを検出。そこで、農林水産省神戸植物防疫所に同定依頼したところ、RT-PCR法により、1月にToCVの感染が確認された。

府内では同ウイルスによる病害が確認されたのは今回が初めて。

同病は、2008年に栃木県で国内初の発生が報告されて以来、全国各地で発生が確認され、現在では28都府県で発生が確認。近畿では滋賀県、兵庫県、京都府での発生が確認されている。

トマト黄化病に感染した葉は、葉脈間が退緑し黄斑を示す。その後症状が進展すると葉脈に沿った部分を残して葉全体が黄化し、葉巻症状やえそ症状が現れる。病徴は下位~中位葉に現れやすく、生理障害である苦土(マグネシウム)欠乏症と類似しており、判別は極めて難しい。果実への症状は見られないが、生育が抑制され収量が減少することがある。キンセンカやトルコギキョウなどの花き類、シュンギクなど野菜類、ホトケノザなど雑草にも感染することが報告されている。

左から、図4:タバココナジラミ成虫(体長1mm程度)、図5:タバココナジラミ幼虫(体長0.8~1mm程度)(提供:大阪府環境農林水産部)左から、図4:タバココナジラミ成虫(体長1mm程度)、
図5:タバココナジラミ幼虫(体長0.8~1mm程度)(提供:大阪府環境農林水産部)

同ウイルスは、タバココナジラミ(図4、5)及びオンシツコナジラミ(図6、7)によって媒介される。伝搬様式は半永続伝搬で、経卵伝染はしない。また、栽培環境下では、汁液伝染、土壌伝染、種子伝染はしないとされている。

左から、図6:オンシツコナジラミ成虫(体長1mm 程度)、図7:オンシツコナジラミ幼虫(体長0.8~1mm 程度)(提供:大阪府植物防疫協会)左から、図6:オンシツコナジラミ成虫(体長1mm 程度)、
図7:オンシツコナジラミ幼虫(体長0.8~1mm 程度)(提供:大阪府植物防疫協会)

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

(1)トマト黄化病に適用のある農薬はないため、ウイルスを媒介するコナジラミ類の防除を徹底する。
・苗からコナジラミ類を持ち込まないよう注意する。
・施設栽培では、施設開口部に目合い0.4mm以下の防虫ネットを張り、施設内へのコナジラミ類の侵入を防ぐ。
・施設内およびほ場周辺の雑草はコナジラミ類の発生源となるので、除草を徹底する。
・定植時等に粒剤やかん注剤を施用する。
・コナジラミ類の発生が確認された場合は薬剤防除を実施する。
・コナジラミ類の薬剤感受性の低下を防ぐため、同一グループの薬剤の連用を避ける。
・施設栽培では、コナジラミ類を周辺に分散させないため、栽培終了後にすべての株を地際から切断または抜根し、除草を行った後に、施設を密閉してコナジラミ類を死滅させる。

(2)発病株は抜き取り、ポリ袋等に密閉してほ場外に持ち出して処分するか、土中深くに埋め込む等適切に処分する。

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