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JAの活動:今さら聞けない営農情報

農薬の正しい使い方(65)除草剤の作用機作【今さら聞けない営農情報】第331回2026年1月10日

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 「いまさら」では農薬を正しく、安全に、しかも高い効果を得るための農薬の正しい使い方の基礎知識をご紹介しています。農薬の防除効果は、有効成分をいずれかの方法で作物に付着または吸着させることができてはじめて発揮されますので、高い効果を発揮させるには、有効成分をいかに効率よく作物に付着させるかが鍵となります。しかし、農薬をより効率よく正しく使用するためには、製剤の選択の他に散布対象となる作物やその生育ステージ、あるいは病害虫雑草の生態に合わせた使い方も重要になります。現在、除草剤の生態に合わせた上手な使用方法を紹介していますが、除草剤の上手な使い方を理解するためには、雑草の生態に加え、除草剤の選択性や作用機作も知っておく必要があります。

 前回までに3つの選択性についてご紹介しましたので、今回からは除草剤の作用機作を何回かに分けてご紹介します。

 除草剤の作用機作には、大きく分けて、光合成阻害、植物色素の生成阻害、光活性化による毒物の生成、エネルギー生成阻害、植物ホルモン作用の攪乱、アミノ酸合成阻害、脂肪酸・フラボノイド合成阻害、細胞分裂阻害、脂質合成阻害、酸化力による故殺といったものがあります。

 いずれも植物の生命を維持、生長するために必要な生理作用のいずれかを妨害して正常な生理作用をできなくして影響を与えます。作物も雑草も同じ植物ですので、除草剤の影響はどちらにも及び、雑草は枯れ、作物においては薬害という形で影響を受けることになります。雑草は枯らすけれども作物には害を及ぼさないためには、前回までにご紹介した3つの選択性を利用することで除草剤としての役割を果たすことになるのですが、加えて除草剤の作用機作を知ることによって、除草剤を作物に安全でしっかりと雑草に効かせるためのコツをつかみやすくなりますので、以後、ご紹介していきます。

 まずは光合成阻害です。光合成とは動物には無い植物に特有の生理作用で、光のエネルギーを使って生命活動に必要なエネルギーを作り出し、そのエネルギーを使って空気中のCO2から植物の栄養となる炭水化物を合成する作用のことです。光合成阻害タイプの除草剤(DCMUやブロマシルなど)は、光合成に不可欠な葉緑素の働きを阻害して光合成をできなくさせて雑草を枯らします。なので、このタイプの除草剤が作物にかかると雑草同様に光合成ができなくなって枯れてしまいますので、作物にかからないように注意して使用する必要があります。このため、作物が植わっていない公園などの非農耕地や作物に直接作用させない樹園地の下草や畦畔雑草防除などに使用されることが多い除草剤です。

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