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シリーズ:今村奈良臣のいまJAに望むこと

2017.03.04 
第4回 JA改革をサッカーの戦略、戦術に学ぶ一覧へ

ー勝利するための体制の確立と戦い方をいかに創造するかー

 JA人づくり研究会ならびにJA-IT研究会を通して、参加者にインパクトを与え、かつ好評であった私の講義の中からいくつか選んで本シリーズで紹介しておきたい。

 まずはじめに、サッカーの戦略、戦術を通してJA改革と地域農業の活性化に寄与する路線を提起しておきたい。

1) サッカーの基本陣型

 サッカーの基本陣型は次のようになっている。
(1)フォワード(FW)=1TOPまたは2TOPで得点をいかに挙げるかが基本任務である。
(2)ミッドフィールダー(MF)=勝つための基本戦略、ならびに基本戦術を実戦の中で策定する、実戦の中の司令塔である。
(3)ディフェンス(DF)=防御を基本とし、失点を防ぐが、しかし、攻撃への起点ともなる。特に両サイドバックは(SB)は適機に攻め上がり、ミッドフィールダーやフォワードと連携する。センターバック(CB)は全力をあげて守備に当たり、失点を防ぐ。
(4)ゴールキーパー(GK)=全力をあげて失点を防ぐ。
 
2) 基本布陣の陣型とJAへの活用・応用

JAとサッカー(1)フォワード(FW)=農畜産物販売部門に当たる。いかに得点を挙げるか。
(2)ミッドフィールダー(MF)=営農企画あるいは営農指導部門に当たる。全国の農協をあちこち歩き調査してみると、この営農企画、営農指導部門が活力をもって活躍し、地域農業をすばらしい姿に推進しているところと、金ばかり食ってと縮小しているところとでは天地の差がついていることが判る。必勝体制を推進するためにはこのMFが基本となる。
(3)ディフェンス(DF)=資材・購買、金融・共済、財務、そして管理部門に当たる。しかし、サイドバック(SB)は状況に即応して両サイドラインを駆け上がり、適切な融資、資材供給など機動力を発揮しなければならない。
(4)ゴールキーパー(GK)=管理、総務等の部門に当たる。全力をあげていかに失点を防ぎ、次の攻撃に備えるか。

3) JAの布陣、勝利を得るための布陣はいかにあるべきか

 上記布陣の中で最も重要であり、勝利の鍵を握るのはミッドフィールダーであり、JAの生命線は営農企画部門、営農指導部門であると私は考える。多彩な農業生産に当たる組合員を巧みに組織し、消費動向、市場動向の変化などを適切にとらえ、地域農業の在り方、農業生産の方向づけ、さらに農畜産物加工なども含め「農業の6次産業化」の基本を形づくり、いかに活力ある姿をつくりだすか。サッカーチームの名選手といわれる人々の活躍ぶりに一度学んでほしいと思う。
 全国各地のJAを見ていて、やはりすぐれたJAには名ミッドフィールダーに当たる人がいて、フォワードやディフェンスと連動してすばらしいチームワークを創り上げているように思う。

(4)さらに重要なことは何か

 JAの組合長はチームの監督であり、専務・常務はコーチに位置づけられます。いずれもその立場に立って、チームを必勝体制に導くための戦略、戦術、そしてチーム編成を考え、実行に移し、さらに重要かつ必要不可欠なことは組合員の意気を高め、またJA支援者たるサポーター(応援団)、つまり多彩な消費者群というサポーターの意気を高めなくてはなりません。
 とりわけ強いサッカーのチームには強力なサポーターがいることは周知のことです。野球でも強いチームは強力な応援団がいます。サポーターには女性の力が大事になってきました。カープ女子の応援が広島カープの優勝を後押ししたようにサッカーでも女子力が重要ですし、すぐれた農協には女子力の支持者、応援団がいることを忘れてはならないと思います。
 以上、サッカーを通してJAのあるべき路線を提起しましたが、全力をあげて、勝つためのチーム作りに励んでいただきたいと思います。

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