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【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日

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佐賀県農業技術防除センターは、麦類に赤かび病が県内全域で多発のおそれがあるとして、4月25日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。

写真提供:佐賀県農業技術防除センター写真提供:佐賀県農業技術防除センター

佐賀県農業技術防除センターによると、大麦における調査(県内22圃場、4月16~18日)では、平均発生茎率は0.2%(平年0.02%、前年0%)と平年より多かった。また、複数圃場で調査区外の穂に発病を認めた。また、小麦における調査(県内22圃場、4月16~18日)では発生を認めていないが、一部の圃場で調査区外の穂に発病を認めている。

今年の大麦および小麦の防除適期は雨天が続き、適期防除が困難な気象条件で推移した。福岡管区気象台が4月18日に発表した九州北部地方の1か月予報では、向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は平年並か多いと予想。同病の発生に好適な条件が今後も続くと予想される。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇大麦
①葯殻抽出期(出穂期の約2週間後)およびその7~10日後頃に2回目の散布を行うと、発病抑制だけでなくかび毒(DON、NIV)低減効果が高い(表1)。2回目防除が実施されていない場合は、収穫前日数に留意して速やかに薬剤散布する。

②刈り遅れにより麦類が降雨に当たると、DON、NIV等のかび毒産生を助長する原因となるため、適期に確実に収穫する。

〇小麦
①開花始め~開花期(出穂期の約7日~10日後)に1回目、開花10~20日後頃に2回目の散布を行うことでDON低減効果が認められる(表2)。2回目防除が実施され
ていない場合は、収穫前日数に留意して速やかに薬剤散布する。

②刈り遅れにより麦類が降雨に当たると、DON、NIV等のかび毒産生を助長する原因となるため、適期に確実に収穫する。

表1:二条大麦における薬剤散布時期が赤かび病の発病とかび毒蓄積濃度に及ぼす影響(農研機構九州沖縄農業研究センター)

表2:小麦における各種薬剤による追加防除時期とかび毒蓄積(DON・NIV)との関係(2010年、農研機構九州沖縄農業研究センター)

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