米の増産を 石破総理が強調 米の関係閣僚会議2025年7月1日
政府は7月1日、米の安定供給等実現関係閣僚会議の第2回会合を開き、政府備蓄米の販売状況や価格動向などを確認するとともに、石破茂総理は主食用米の作付け意向が増えていることを踏まえて「令和7年産から増産を進めていく」と強調した。また、時期には触れなかったが、適正な備蓄水準の回復を図っていく方針も示した。
石破総理は小泉農相に対して米の価格高騰の要因と対応についての検証は重要だとして引き続き検証を進めるよう求めた。
農水省は米の流通実態を把握するため、約7万の集荷、卸売業者などすべての届出事業者を対象に在庫等を調査することにしており、7月中に結果を取りまとめる。
そのうえで石破総理は「令和7年産から増産を進めていく」と話し、さらに「消費者が安定的に米を買えるようにするとともに意欲ある生産者の所得が確保され、不安なく増産に取り組めるような新たな米政策へと転換していく」と述べた。
今年からの増産については、第1回会合で主食用米の作付け意向が昨年より7.5万ha増の133.4万haとなり、昨年より40万t増が見込まれることを踏まえて改めて強調したとみられる。
また、生産者の所得確保策にも言及し「不安なく増産」できる米政策への転換の方針を打ち出した。
小泉進次郎農相は閣議後会見で会合での総理の発言について「増産という言葉を2回繰り返して表明されたのは、今までの農政からの転換を生産者の方に伝えたいという思い。これからは増産だという方向を明確に打ち出してた」と述べたうえで、令和8年産についても増産したいという意欲を持っている生産者に安心できる見通しが示されたとの考えを話した。
ただ、基本計画で令和9年度から水田農業を見直すことになっていることについて、「前倒しの表明ではない」としてセーフティネットの検討も含めて進め、当初の計画どおり令和9年度から見直す方針に変わりがないこと強調した。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2025年7月8日
-
なぜ米がないのか? なぜ誰も怒らないのか? 令和の米騒動を考える2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【立憲民主党】「食農支払」で農地と農業者を守る 野田佳彦代表2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【自由民主党】別枠予算で農業を成長産業に 宮下一郎総合農林政策調査会長2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【日本共産党】価格保障・所得補償で家族農業守る 田村貴昭衆議院議員2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【れいわ新選組】農業予算倍増で所得補償・備蓄増を やはた愛議員2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】集落と農地 地域の要 営農事業部門・広島市農協組合長、広島県農協中央会会長 吉川清二氏2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】若者を育てる農協に 営農事業部門・北海道農協中央会前会長、常呂町農協前会長 小野寺俊幸氏2025年7月8日
-
小泉農相 随契米放出に「政策効果」 市場落ち着けば備蓄水準戻す2025年7月8日
-
トランプ政権の移民摘発 収穫できず腐る野菜「農家に大きな打撃」2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】常に農協、農家のため 営農事業部門・全農鳥取県本部上席主管 尾崎博章氏2025年7月8日
-
150年間受渡し不履行がなかった堂島米市場【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月8日
-
2025参院選・各党の農政公約まとめ2025年7月8日
-
米価 6週連続低下 3600円台に2025年7月8日
-
【JA人事】JA秋田しんせい(秋田県)佐藤茂良組合長を再任(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JA北九(福岡県) 新組合長に織田孝文氏(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAかながわ西湘(神奈川県)天野信一組合長を再任(6月26日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAえひめ中央(愛媛県)新理事長に武市佳久氏(6月24日)2025年7月8日
-
宇都宮市に刈払機を寄贈 みずほの自然の森公園へ感謝と地域貢献の一環 JA全農とちぎ2025年7月8日
-
岡山の農業を楽しく学ぶ 夏休み特別企画「食の学校2025」 JA全農おかやま2025年7月8日