【注意報】水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2025年8月8日
山口県病害虫防除所は、水稲に斑点米カメムシ類(クモヘリカメムシ、イネカメムシ、アカスジカスミカメ等)が県内全域で多発のおそれがあるとして、8月6日に令和7年度病害虫発生予察注意報第2号を発表した。
山口県病害虫防除所は7月7日、水稲の斑点米カメムシ類の注意報(令和7年度農作物病害虫発生予察注意報第1号)を発令したが、引き続き発生が多い状況が続いている。
県内3か所の予察灯における6月26日~7月25日の斑点米カメムシ類の誘殺数は8310頭(平年1929頭)で、過去10年間と比較して最も多かった(表、図1、2)。
福岡管区気象台が7月31日に発表した1か月予報によると、向こう1か月は気温の高い状態が続き、降水量はほぼ平年並みの見込み。斑点米カメムシ類の活動に好適な条件が続く。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇防除対策(薬剤防除)
(1)防除時期(液剤等):穂揃期と穂揃期7日後。ただし、イネカメムシの発生が認められるほ場では、出穂期と出穂期7日後
(2)粒剤で防除を行う場合は、液剤より3~4日早く散布する。
(3)防除後、ほ場での発生状況を確認し、斑点米カメムシ類の発生が認められる場合は、さらに7日後の追加防除を実施する。
(4)防除薬剤は、山口県農作物病害虫・雑草防除指導基準による。
〇防除上注意すべき事項
(1)水稲出穂期に多数のイネカメムシに吸汁されると、不稔穂が多発して大幅な減収につながる。特に、周辺のほ場より出穂期が早い、または遅いほ場では周りからイネカメムシが集まってくるため、発生に注意する。
(2)水稲出穂後の草刈りは、斑点米カメムシ類の水稲への移動を促し、加害を助長するので避ける。
(3)防除時期に畦畔に出穂したイネ科雑草がある場合は、畦畔も含めて薬剤防除を実施する。
(4)斑点米カメムシ類は広範囲に移動するので、広域で一斉防除すると効果が高い。
(5)粒剤は、クモヘリカメムシ、イネカメムシ等の大型カメムシに対しては効果が劣るため、防除後の効果をよく確認する。
(6)防除にあたっては、適正な薬剤散布作業の実施、農薬使用基準の遵守、ミツバチ被害軽減対策など安全で効果的な防除に努める。
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