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農薬:サステナ防除のすすめ2025

【サステナ防除のすすめ2025】果菜類(施設)編 太陽熱で死滅狙う(2)2025年8月13日

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梅雨らしい梅雨がなく、ただひたすら暑い夏が続いている。過日、北海道の帯広で40度を超えるなど、従来あまり暑さを感じなかった地域まで猛暑に見舞われている。こう暑いと、米の白未熟粒の発生が増え、特に高温耐性ではない品種で収量を大きく減らしてしまうことになりはしないか心配である。令和の米騒動で備蓄米が大幅に減っているさなか、米の収量不足は今後の食料事情に直結していくだけに高温対策をしっかりととってもらいたいものである。
一方で病害虫の発生は、高温少雨傾向により病害の発生は少ないようだが、害虫は発生時期が早まって発生量も増え前倒しの防除対策が必要な地域も増えている。

【サステナ防除】果菜類(施設)の病害虫防除

(1)基本的な蒸し込みの方法

具体的な方法は、都道府県によって栽培様式や時期が異なるため、少しずつ異なるようであるが、基本的にはおおよそ次のような方法で処理する。

①栽培終了後に誘引したまま作物の根もとを切るか根をひっこ抜く

②ハウスを密閉して温度を上昇させ、5~7日間はそのまま放置する。

地域や天候によって日照量が異なるので、放置日数は、ハウス内温度の上がり具合を確認しながら、防除対象病害虫の死滅温度によって調整する。また、地元の指導機関から放置日数についての指定があればそれに従うこと。

③ハウスを開放して残さをハウス外に出す。

④残さを適切に処理する。

残さの処理はほ場へのすき込むことが一般的であるが、可能ならば残さを全て施設外に出して消防署へ事前連絡の上で焼却処理ができれば理想である。ただし、地域によってやり方、ルールが異なるので十分にご確認願いたい。

土壌中は効果注意

(2)実施上の注意点

①土壌中の病害虫に注意

土壌中にいる病害虫や熱に強いハダニ類には効果が低くなる可能性がある。土壌中はハウス空間内よりも温度が上がりにくく、温度上昇が十分でなく、土壌中の病害虫の死滅温度に達しないことが多いからである。特に、地面の奥深くにいる病害虫には効果が期待できない。

②施設内プラスチックパイプの変形に注意

ハウス内にプラスチック製のパイプが使用されていると、この処理を行うことにより、あまりの高温のため、変形してしまうことがある。このことを避けるため、収穫終了後に根を切るか引き抜くかしたのち誘引を解き、植物残さを畝上に並べ、その上にマルチをベタがけし、入り口や側窓は密閉し、天窓のみ開放して蒸し込みを行う方法もある。

これは、天窓のみを開放して熱を逃がすことで、ハウス内がパイプの変形温度にまで達  するのを防ぐことができる。

またマルチのベタがけの下の温度も効率よく高温になるため、消毒効果もあがるようだ。

③ウイルス病発生地域ではできるだけ実施してほしい

微小害虫は、TYLCV(コナジラミの場合)など恐ろしいウイルス病を媒介するので、その病害のまん延を防ぐためにも、ハウスの外に作物残さと微小害虫を外に出さないように注意が必要であり、この際に、このハウスの蒸し込み処理が大きな役目を果たすからである。

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