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【浅野純次・読書の楽しみ】第114回2025年10月18日

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◎塚谷裕一『根も葉もある植物のはなし』(山と渓谷社、1980円)

まず何より写真の美しさ、ですね。見たこともない茎や根や葉もさることながら、見慣れたはずの桜やスイレンも絵のような美しさです。顕微鏡下の幾何学的模様も幻想感を誘います。そう、著者は見た目の楽しさ、美しさから入ってもらうつもりで本づくりした由。狙いどおりの仕上がりになりました。

で、本文に目を移すと、植物の面白さ、不思議さが次から次へと登場して飽きることがありません。最先端の知見も織り交ぜつつ、エスプリの効いた文章が続きます。

テーマは葉で20、花が17、果実・種子11、葉・枝・茎10、根5からなりますが、農に関わるものをいくつか挙げてみると、まずネギの中身と中空の話が面白い。「ネギの葉はもともとは中が詰まっているが、成熟するにつれ中身を自らとろけさせ、成長していく勢いで引きちぎって中空にしてしまう」のだとか。

極限まで人工的に開発されたカリフラワーのつぼみの話、メロンのあの不思議な模様、スイカのタネの配置ぐあい、など話のタネになる話題がいっぱいです(稲、ジャガイモ、トマトが登場したらもっと良かったのに)。好奇心あふれる著者のまなざしに相乗りして、一緒に植物のワンダーランドに旅してみてはどうでしょうか。

◎清水聖士『市長たじたじ日記』(三五館シンシャ、1430円)

銀行員、コンビニオーナー、介護ヘルパーなど「○〇日記」シリーズはどれも良く売れているようです。本書の著者は商社マンから外務省に入り、ひょんなことから縁もゆかりもない鎌ヶ谷市(千葉県)の市長選に41歳の若さで立候補します。

そして大方の予想を裏切り僅差で有力候補を破って当選、その後は楽勝続きで結局5期19年も勤め上げました。選挙戦の様子や市役所内外のさまざまなエピソードが軽妙に語られます。苦労話の連続には会社勤めや自営業のほうが楽かなと思う反面、政治家としての自尊心が満足させられる話では首長もいいなと思ったりも。

市長の給料はいくら?とか、役得は?など下世話な話の一方で、怪文書に振り回されたり、災害時の徹夜待機など、市長稼業も楽ではありません。で、ハッピーエンドかと思えばさにあらず。最後は衆議院選に立候補して惨敗。「終わり悪ければすべて悪し」の終章では読者は著者に同情してしまうかも。地方政治が身近に感じられる一冊でもあります。

◎榎本博明『絶対「謝らない人」』(詩想社新書、1155円)

人間、間違いもあれば、意図せざる迷惑行為もしてしまうもの。そんなとき、どう謝るかでその人の人格がわかるように思われますが、本書は、絶対に謝らない人の心理状態やら、言い逃れの手口などからまず紹介していきます。

確かにと思うのは、謝らない人というのは概して自己中心的であるということ。相手の立場に立てる人は相手の不満や怒りを理解できるはずなので、当然、適切に謝ります。

自分に責任があると思わず常に他の人や仕組みに責任を転嫁しようとする人は、早く素直に謝ればいいのに意地を張ります。これが上司だったりすると部下との信頼関係はまるで成立しません。

では絶対に謝らない人にはどうしたらよいのか。謝らない人というのはコンプレックスの強い人、虚勢を張りたい人が多いので、対応策としては距離を保って深入りしないことが推奨されます。イライラするだけ損なのだとか。なるほど。

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