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農薬:防除学習帖

みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(81)【防除学習帖】第320回2025年10月18日

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 令和3年5月に公表され、農業界に衝撃を与えた「みどりの食料システム戦略」。防除学習帖では、そこに示された減化学農薬に関するKPIをただ単にクリアするのではなく、できるだけ作物の収量・品質を落とさない防除を実現した上でKPIをクリアできる方法を探っており、そのことを実現するのにはIPM防除の活用が重要だ。そこで、防除学習帖では、IPM防除資材・技術をどのように活用すれば防除効果を落とさずに化学農薬のリスク換算量を減らすことができるのか探りたいと考えている。

 IPM防除では、みどり戦略対策に限らず化学的防除法以外の防除法を偏りなく組み合わせ、必要な場面では化学的防除を使用して防除効果の最大化を狙うのが基本だ。その際、農薬のリスク換算量を減らせる有効成分や使用方法を選択できればみどり戦略対策にもなるので、本稿では現在、農薬の有効成分ごとにその作用点、特性、リスク係数、防除できる病害虫草等を整理し、より効率良く防除できてリスク換算量を減らすことができる道がないかを探っている。そのため、登録農薬の有効成分ごとに、その作用機構を分類し、RACコードの順番に整理を試みている。現在FRACコード表日本版(2023年8月)に基づいて整理し紹介しているが、整理の都合上、FRACコード表と項目の並びや内容の表記方法が若干異なることをご容赦願いたい。

38.ピリミジノンヒドラゾン

 (1)作用機構:[U]不明
 (2)作用点:不明
 (3)グループ名:ピリミジノンヒドラゾン/FRACコード[U14]
 (4)殺菌剤の耐性リスク:低
 (5)耐性菌の発生状況:無し
 (6)化学グループ名/有効成分名(農薬名):
    このグループには現在のところ1つの化学グループおよび有効成分名、農薬名がある。   
    [1]:ピリミジノンヒドラゾン/フェリムゾン(ブラシンやノンブラスの1成分)
 (7)グループの特性:
  このグループに属するフェリムゾンは、広い抗菌スペクトラムを持ち、卵菌類や子のう菌類、担子菌類に活性がある。特にイネいもち病に対しては、高く即効的な治療効果を示す。作用性は不明だが、菌糸からの酸性電解質の漏出を起こしたり、生育に必要な酢酸やピルビン酸の細胞内や脂質への取り込みを阻害することにより防除効果を発揮すると考えられている。
 イネいもち病に対しては、発芽管伸長、付着器形成、菌糸生育、胞子形成を阻害することにより、感染と病斑拡大、胞子形成を強く阻害し、感染拡大を防ぐ作用が強い。
 本剤に対する耐性菌は確認されておらず、既存他剤に耐性を示す病原菌にも高い効果を発揮する。
 (8)リスク換算係数とリスク換算量削減の考え方:
     この化学グループに属するフェリムゾンのリスク換算係数は0.316で基準年のリスク換算量は24.5トンであるが、イネの最大の病害であるイネいもち病に治療効果を示し、籾に発生する雑病害に防除効果を示すイネの収量拡大・品質向上のために貴重な薬剤であることから、従来どおり使用する方が得策と考えられる。
 (9)フェリムゾンの農薬登録がある主要病原菌一覧
     フェリムゾンの農薬登録がある主要作物・病害名・病原菌別有効成分の一覧を次表に示した。
 本剤は、有効成分単剤では流通されておらず、他の殺菌剤等との組み合わせた2成分以上を含む製剤で販売されている。このため、フェリムゾンを含む農薬は、下記以外の多くの病害に登録を有しており、使用方法も地上散布と空中散布など農薬製品ごとに異なっているので、 実際の使用前には必ず製品のラベルにて登録内容(適用病害・使用方法等)を確認して正しく使用してほしい。

フェリムゾンの農薬登録がある主要病原菌一覧

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