【特殊報】ショウガ褐色しみ病 県内で初めて確認 和歌山県2025年10月10日
和歌山県農作物病害虫防除所は、ショウガにショウガ褐色しみ病の発生を県内で初めて確認。これを受けて、10月10日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第1号を発表した。
図1:根茎の褐変症状(提供:和歌山県農作物病害虫防除所)
和歌山県農作物病害虫防除所によると2024年7月、和歌山市のショウガ栽培ほ場において、根茎に褐変が生じている株が確認された(図1)。同所において、分離菌のショウガ根茎への病原性を確認した後、形態観察および塩基配列の検討を行ったところ、和歌山県では未発生のMusidium stromaticumによるショウガ褐色しみ病であることが確認された。同病は2019年に高知県で初めて確認されている。
病徴としては、ショウガの根茎表面に褐色円形斑点を形成。直径は3~20mm、1根茎あたり1~数か所発生し、斑点が融合する場合もある。また、鹿児島県において、同菌による茎枯れ症状(地際部の褐変、偽茎の倒伏)も報告されている。詳細な伝染環は不明だが、土壌伝染および種根茎伝染すると考えられている。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)定植前に太陽熱土壌消毒等を実施する。
(2)健全な種根茎を使用する。
(3)10月1日現在、同病に対して、ベンレート水和剤(1000倍散布、収穫21日前まで、2回以内)とトリフミン水和剤(1000倍散布、収穫前日まで、5回以内)の登録がある。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ミナミトゲヘリカメムシ 県内で初めて確認 徳島県2025年11月25日 -
【特殊報】チュウゴクアミガサハゴロモ 県内広域で発生のおそれ 徳島県2025年11月25日 -
【特殊報】チュウゴクアミガサハゴロモ 県内の果樹全般で初確認 山口県2025年11月25日 -
宮崎で鳥インフル 国内5例目2025年11月25日 -
農業用バイオスティミュラント「エンビタ」 2025年水稲の実証試験で見えた効果 上手な使い方 北興化学工業2025年11月25日 -
有田みかんなど約30点「お客様送料負担なし」で販売中 JAタウン2025年11月25日 -
「みのるダイニング名古屋店」開業3周年特別メニュー提供 JA全農2025年11月25日 -
「いい肉の日は和牛を食べよう2大キャンペーン」25日から開催 JAタウン2025年11月25日 -
フランス2機関と「美食と健康」「発酵」分野でMOU締結 農研機構2025年11月25日 -
「レイミー×Z-GIS連携ソリューション」リリース 専用サイト開設 日本農薬2025年11月25日 -
店舗、宅配ともに前年超え 10月度供給高速報 日本生協連2025年11月25日 -
鳥インフル 米国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年11月25日 -
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年11月25日 -
宅配商品の試食や遊びが満載「子育てフェスタ」開催 パルシステム千葉2025年11月25日 -
世界の気候危機を知るオンライン企画開催 パルシステム連合会2025年11月25日 -
紙マルチ田植機使用 幸手市産有機栽培米「幸ヒカリ」収穫を報告 三菱マヒンドラ農機2025年11月25日 -
愛知県・西尾市で「三河みどり」生産者による「AIワークショップ」開催2025年11月25日 -
シンとんぼ(169)食料・農業・農村基本計画(11)世界の食料輸出市場と主要輸出国の動向2025年11月22日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(86)無機化合物(求電子剤・銅)【防除学習帖】第325回2025年11月22日 -
農薬の正しい使い方(59)生態に合わせた害虫防除の考え方【今さら聞けない営農情報】第325回2025年11月22日


































