26%が米「買い控え」 米価上昇が家計に影響 住友生命「台所事情」アンケート2025年10月10日
物価上昇が家計に与える影響などを調べた住友生命によるアンケートで、米の「買い控え」傾向が浮かんだ。2025年の「令和の米騒動」によって、米の購入を控えたことがある人が26.4%、売り切れで買えなかったことがある人が23.9%にのぼった。
2025年の「令和の米騒動」による米購買行動の変化(複数回答可)
出所:住友生命ニュースリリース「スミセイ『わが家の台所事情アンケート』2025」(2025年10月9日)
物価上昇、82.9%の家計「直撃」
住友生命は9月4~8日、インターネットを使い、全国の20~60代の会社員男女5484人にアンケートを実施した。
物価上昇の家計への影響は、82.9%が「ある」と答え、影響があった費目は、「食費」91.3%、「電気代」61.5%、「日用品費」45.8%だった(複数回答可)。1ヵ月当たりの生活費の増減は平均9636円に及んだ。
「米騒動」で買い控え、備蓄米購入は20.3%
「2025年の『令和の米騒動』によって、米の購買行動に変化はありましたか」という質問に対しては、「家庭用米の価格が高すぎて購入を控えたときがあった」26.4%、「家庭用米が売り切れていて購入できないときがあった」が23.9%にのぼった。「家族が食べたい量のお米を確保できない時期があった」という回答も5.6%あった。備蓄米を買ったことがある人は20.3%だった。
「適正価格」平均は2709円
「あなたが適正だと思う5kgの家庭用米(備蓄米を除く)の価格」についての質問には、2000円以下が34.0%、2500~3000円が28.1%、2000~2500円が16.7%で、平均は2709円。4000円を超える米価を「適正」とする回答は4.1%にとどまった。
物価上昇の影響を受けている家庭の75.6%が家計を切り詰めており、削減・節約に取り組んだ費目は、トップが「食費」で49.2%。その後、「被服費」25.6%、「趣味費」24.8%と続いた。
米穀機構による米消費動向調査でも、1人1ヵ月当たり精米消費量が6ヵ月にわたって前年同月割れを続けているが、米価上昇が米消費を抑制していることが今回の調査でも浮き彫りになった。
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