危険な暑さご用心【消費者の目・花ちゃん】2025年8月13日
今夏、日本列島は"災害級の暑さ"に見舞われています。7月下旬には北海道の美幌町、北見市、帯広市で39度を超える気温が観測され、40度に迫る異常な高温が話題となりました。かつては涼しかった地域までもが危険な暑さにさらされており、農作業が屋外での長時間労働を伴う農業従事者にとって、熱中症は大きなリスクです。しかも高齢化が進む農村地域では、被害が深刻化する恐れもあります。
全国各地で、熱中症を防ぐための取り組みが広がっています。多くの自治体が「クーリングシェルター」を設置しています。十勝地方の鹿追町では、家にエアコンのない高齢者を役場の職員がクーリングシェルターまで送迎するサービスが始まりました。三重県熊野市のように、農作業中の熱中症対策をホームページに掲載し、単独作業を避ける取り組みや定期的な巡回・声かけを徹底することも大切です。
農業の現場でできる対策としては、作業は早朝や夕方の涼しい時間帯に行い、1時間ごとに10分以上の休憩を取りましょう。水分だけでなく塩分補給も忘れずに。空調服や冷感インナー、ネッククーラーなどの冷却グッズを活用すると体の負担を軽減できます。意外と涼しいですよ。日陰や風通しの良い休憩場所の確保も重要です。
また、環境省の熱中症警戒アラートを活用し、暑さ指数に応じた作業の見直しや休憩の強化を図ることが求められます。熱中症は「自分は大丈夫」という過信が危険です。気候変動により暑さはもはや"異常"ではなく"新常態"。命を守る行動こそが、家族と農業を守る第一歩です。
暑さのピークはまだ続きます。地域や個人の状況に合わせた対策を講じ、知恵と備えでこの夏を安全に乗り切りましょう。
(花ちゃん)
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