【注意報】野菜類、花き類にオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年10月20日
愛知県農業総合試験場は、野菜類、花き類にオオタバコガが県内全域で多発のおそれがあるとして、10月17日に令和7年度病害虫発生予察注意報第7号を発表した。
愛知県農業総合試験場によると、10月上旬にキャベツほ場で実施した巡回調査結果(10地点20ほ場)において、オオタバコガの被害株率は3.65%(平年1.07%、前年2.05%)で過去10年と比較して2番目に高く、寄生株率は1.95%(平年0.50%、前年1.15%)で過去10年と比較して最も高い。
フェロモントラップの直近1か月の総誘殺数が平年と比較してやや多い(図)。
・豊橋市(キャベツほ場)418頭(平年289頭、前年419頭)で、過去10年間と比較して2番目に多い。
・田原市(キャベツほ場)379頭(平年280頭、前年433頭)で、過去10年間と比較して3番目に多い。
・碧南市(ニンジンほ場)484頭(平年349頭、前年435頭)で、過去10年間と比較して2番目に多い。
・豊川市(キクほ場)191頭(平年113頭、前年187頭)で、過去10年間と比較して2番目に多い。
・西尾市(ダイズほ場)510頭(平年324頭、前年590頭)で、過去10年間と比較して2番目に多い。
近年、オオタバコガの発生が多発傾向にある。また、名古屋地方気象台が10月16日に発表した1か月予報によると、向こう1か月の気温は高い予想。今後も同虫の発生に好適な条件が継続すると見込まれる。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)茎、花蕾、果実あるいはキャベツ等の結球部に食入した幼虫や、齢が進んだ幼虫に対しては薬剤の効果が著しく低くなるため、若齢幼虫のうちに薬剤防除を徹底する。
(2)キクでは着蕾後に被害を受けると商品価値が著しく低下するため、着蕾以降は特に注意する。
(3)被害残渣は、卵や幼虫が付着している可能性があるため放置せず適切に処分する。
(4)オオタバコガは寄生範囲が広く、ほ場周辺の雑草は増殖源になるため除去する。
(5)施設栽培では成虫の飛び込みに注意し、開口部を防虫ネットで被覆する。
(6)今後もほ場への飛来が続くことが予想されるため、薬剤防除後もこまめにほ場を巡回し、発生状況に注意する。
重要な記事
最新の記事
-
(464)「ローカル」・「ローカリティ」・「テロワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月5日 -
米価「下がる」見通し判断 さらに増える 米穀機構調査2025年12月4日 -
【特殊報】ピーマンにクリバネアザミウマ 県内で初めて確認 茨城県2025年12月4日 -
【特殊報】ナガエツルノゲイトウ 県内で初めて確認 群馬県2025年12月4日 -
【特殊報】カキ等の果樹にチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で初めて確認 岐阜県2025年12月4日 -
【特殊報】トルコギキョウ斑点病 県内で初めて確認 秋田県2025年12月4日 -
【特殊報】クモヘリカメムシ 県内で初めて発生を確認 秋田県2025年12月4日 -
【注意報】マンゴーにハダニ類 宮古島で多発のおそれ 沖縄県2025年12月4日 -
「適正な価格形成」 重要性高まった一年 山野全中会長が5大ニュース選定2025年12月4日 -
「このままでは暴落」 神明社長、米生産者大会で 消費減退に懸念2025年12月4日 -
【肉とビールと箸休め ドイツ食農紀行】ドイツ人と白ご飯2025年12月4日 -
お正月の伝統花材「松・千両」の消費と生産が減っている【花づくりの現場から 宇田明】第74回2025年12月4日 -
囲炉裏・ストーブて焼いたギンナン【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第367回2025年12月4日 -
大人気小説「薬屋のひとりごと」とコラボ「日向夏」を販売中 JAタウン2025年12月4日 -
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」鳥取県で開催 JA全農2025年12月4日 -
【2030年度北海道新酪肉近】「需給均衡拡大路線」を選択、カギ握る消費拡大2025年12月4日 -
県下JAの「特退共制度」加入100%を実現 JA和歌山中央会に感謝状 JA全国共済会2025年12月4日 -
新組合長に38歳の長野桃太氏が就任「村おこしの先を実践」馬路村農協2025年12月4日 -
【サステナ防除のすすめ】スマート農業の活用法(上) 効率化、省力化を賢く2025年12月4日 -
農業経営計画策定支援システムの開発 スマート農業経営指標を公開 農研機構2025年12月4日


































