【特殊報】果樹類にチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で初めて確認 島根県2026年3月4日
島根県病害虫防除所は、ミカン、スモモ等の果樹にチュウゴクアミガサハゴロモの発生を県内で初めて確認。これを受けて、3月3日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第3号を発表した。
島根県病害虫防除所によると、20257年6月に県東部の果樹園において、チュウゴクアミガサハゴロモと疑われる成虫および幼虫を確認。採集した成虫を農林水産省神戸植物防疫所に同定依頼したところ、島根県で未発生のチュウゴクアミガサハゴロモと同定された。同種は3月3日現在、28都府県で特殊報が発表されている。
チュウゴクアミガサハゴロモの成虫、幼虫は、ともに枝を吸汁加害し、発生量が多いと糖分を含んだ排泄物により、すす病を生じさせる恐れがある。
成虫が新梢等の直径10mm以下の細い枝や葉の葉脈部分に産卵管を差し込み、規則正しい列状に多数の卵を産み付ける。この際、産卵管が維管束を傷つけるため、伸長抑制や新梢枯死などの被害を生じさせる恐れがある。産卵痕は白い綿状の蝋物質で被覆されている(図1)。
図1:スモモ葉脈の産卵痕(提供:島根県病害虫防除所)
同種の成虫は黒褐色から茶褐色の蛾に似た形態をした体長14~15mmのカメムシ目の昆虫で、前翅前縁中央部に三角形の白い斑紋を有する(図2)。幼虫は白色をしており、背中から腹部にかけて綿状の蝋物質の毛束を広げている(図3)。
左から、図2:スモモ葉上の成虫、図3:ミカン葉上の幼虫(提供:島根県病害虫防除所)
同種は広食性で、カバノキ科、クワ科、ブナ科、マメ科、モクセイ科、ツバキ科、バラ科、ツツジ科等の様々な植物に寄生する。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)3月3日現在、対象作物において本種を対象とした薬剤は無い。
(2)産卵された枝は放置せず、地中深くに埋没、焼却処理を行うなど適切に処理する。
(3)ほ場内をよく見回り、成虫や幼虫を確認したら速やかに捕殺する。
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