震災乗り越え健康な親鶏を飼育 宮城のたまご生産を利用者が監査 パルシステム東京2025年7月4日
パルシステム東京は7月12日と13日、産直提携を結ぶたまごの産地、株式会社花兄園(宮城県仙台市)で、親鶏の飼育環境やたまごの生産状況を確認する「公開確認会」を開催。毎週届くたまごの品質と安全性を担保する生産手法を利用者が直接確かめる。
花兄園の大須賀裕さん(左)と大須賀木さん
公開確認会は、パルシステムが1999年から独自に運用する、生産者と消費者の二者による農畜水産物の生産状況の確認制度す。米や青果、畜産品から水産品までさまざまな品目で、環境配慮や資源循環型の生産技術を利用者や他地域の産地の生産者が監査する。
今回の公開確認会は、パルシステムの「産直こめたまご」と「産直たまご」の産地の一つ、花兄園で開催。花兄園は2011年の東日本大震災と原子力発電所事故により、所有農場の7割が閉鎖される被害を受けた。なかでも福島県大熊町の農場は福島第一原子力発電所から1.8kmにあり、鶏やたまごを放置したまま避難せざるを得なかった。ほかの農場もえさ不足や停電などから生産量が大きく落ち込みながらも、生産再開と経営再建を果たした経緯がある。
養鶏は、親鶏の健康維持を最優先とし、太陽光と自然の風が入る鶏舎で飼育。健康管理の徹底により、飼料には抗生物質や抗菌剤を使用していない。トウモロコシは遺伝子組み換え作物の混入を防ぐため分別生産流通管理されたものに限定し、収穫後の農薬も不使用。
「産直こめたまご」の親鶏の飼料には、国内自給率の向上を目的に耕作放棄地などで生産された飼料用米を20%以上配合。これらの環境配慮型の生産状況を監査するパルシステム利用者は、事前のオンライン学習でパルシステムの産直や食の安全性確保への理解を深めている。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2025年7月8日
-
なぜ米がないのか? なぜ誰も怒らないのか? 令和の米騒動を考える2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【立憲民主党】「食農支払」で農地と農業者を守る 野田佳彦代表2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【自由民主党】別枠予算で農業を成長産業に 宮下一郎総合農林政策調査会長2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【日本共産党】価格保障・所得補償で家族農業守る 田村貴昭衆議院議員2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【れいわ新選組】農業予算倍増で所得補償・備蓄増を やはた愛議員2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】集落と農地 地域の要 営農事業部門・広島市農協組合長、広島県農協中央会会長 吉川清二氏2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】若者を育てる農協に 営農事業部門・北海道農協中央会前会長、常呂町農協前会長 小野寺俊幸氏2025年7月8日
-
小泉農相 随契米放出に「政策効果」 市場落ち着けば備蓄水準戻す2025年7月8日
-
トランプ政権の移民摘発 収穫できず腐る野菜「農家に大きな打撃」2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】常に農協、農家のため 営農事業部門・全農鳥取県本部上席主管 尾崎博章氏2025年7月8日
-
150年間受渡し不履行がなかった堂島米市場【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月8日
-
2025参院選・各党の農政公約まとめ2025年7月8日
-
米価 6週連続低下 3600円台に2025年7月8日
-
【JA人事】JA秋田しんせい(秋田県)佐藤茂良組合長を再任(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JA北九(福岡県) 新組合長に織田孝文氏(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAかながわ西湘(神奈川県)天野信一組合長を再任(6月26日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAえひめ中央(愛媛県)新理事長に武市佳久氏(6月24日)2025年7月8日
-
宇都宮市に刈払機を寄贈 みずほの自然の森公園へ感謝と地域貢献の一環 JA全農とちぎ2025年7月8日
-
岡山の農業を楽しく学ぶ 夏休み特別企画「食の学校2025」 JA全農おかやま2025年7月8日