富富富2万6800円、コシヒカリ2万6000円に 「精米5kg3000円台で買えるように」 全農とやま2025年8月20日
全農とやまは8月19日、2025年産米のJA(農協)概算金を決定し、県内JAに通知した。富富富は1等米60kg当たり2万6800円、コシヒカリは2万6000円(ともに税込み)で、前年当初と比べ1万円引き上げた(前年12月時点比では+5900円)。

全農とやまは、農水省が公表した2023年産米の生産コストをベースに直近の生産費変動を加え、営農継続が可能な生産者手取りを試算した。それに、需給動向が不透明なこと、精米5kgの小売価格がいくらなら消費者の理解が得られるかも考慮し、営農継続可能な生産者手取りが確保され、小売価格は精米5kg4000円を超えない価格を想定。主食うるち米のコシヒカリ、富富富、てんたかく、てんこもりは2万6000円とした。富富富は、流通基準を満たす米に60kg当たり800円を加算し、2万6800円とした。
富山県のJA(農協)概算金は、出来秋の作柄や需給動向等によって12月末までに追加払いする仮渡金とあわせて農協概算金としている。24年12月時点と比べると、富富富とコシヒカリは+5900円、てんたかく、てんこもり、その他は+6800円となる。
全農とやま米穀課では「主食用米の作付面積は全国的に増えたが水不足や病虫害もあり、2025年産の作柄がどうなるか不透明だ。消費者理解を考え、4000円を超えない価格になるよう考慮した。集荷競争は重要ポイントにしていない」と説明する。
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