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【特殊報】トルコギキョウ斑点病 県内で初めて確認 秋田県2025年12月4日

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秋田県病害虫防除所は、トルコギキョウ斑点病を県内のトルコギキョウで初めて確認。これを受けて12月3日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第2号を発表した。

左から、図1:黒色のすす状病斑、図2:病斑上に生じた小黒点(提供:秋田県病害虫防除所)左から、図1:黒色のすす状病斑、図2:病斑上に生じた小黒点(提供:秋田県病害虫防除所)

秋田県病害虫防除所によると10月中旬、県南部で栽培されているトルコギキョウで、葉に黒色のすす状病斑が確認された(図1)。生物顕微鏡で観察すると、病斑上には小黒点が形成されていた(図2)。

農林水産省横浜植物防疫所に同定を依頼したところ、秋田県では未発生のトルコギキョウ斑点病と確認された。

同病は平成20年に福岡県で確認されて以降、これまでに26県で確認され、全国に拡大。東北地方では、平成30年に福島県と宮城県、令和2年に山形県、令和4年に青森県、令和6年に岩手県で特殊報が発表されている。

図3:退緑斑紋(提供:秋田県病害虫防除所)図3:退緑斑紋(提供:秋田県病害虫防除所)

生態として発生初期は下位葉に5~10mm程度の退緑斑紋が現れる(図3)。この退緑斑紋上に小黒点(分生子座)が多数形成され、黒灰色~黒色のすす状病斑となる。病斑は下位葉を中心に葉の表と裏に現れ、まん延すると上位葉へ進展し、やがて葉が枯死する。

分生子は単生し、大きさは18.8~60.0×3.0~5.5μmで、0~6の隔壁を有し、無色~淡オリーブ色。基部は裁断状で分離跡は薄壁である。

特に春季と秋季の多湿条件下で多発しやすく、夏季の高温期には発生が減少。生態や生活環の詳細に関する知見は少ないが、育苗期の苗及び定植後の株で発生し、分生子が感染源になると考えられている。

現在確認されている宿主作物はトルコギキョウのみ。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

(1)ハウス内の換気に努め、多湿を避ける。
(2)被害葉は速やかに取り除き、収穫後の残さはほ場外に持ち出して処分する。
(3)発生ほ場では、作業後に手洗いや手袋の交換を行い、他のほ場への伝染を防止する。フラワーネットや支柱などの資材に分生子が付着している可能性があるため、水での洗浄を徹底する。または、さらにイチバンなどで消毒するなどの対策で胞子を取り除く、または次作では同じ資材を使わないなど、伝染源とならないよう十分に留意する。
(4)病斑が上位葉まで進展すると商品としての品質が落ち、経済的損失が大きくなる。発生初期は目立たない退緑斑紋が多いので、ほ場の発生状況に注意して早期発見に努め、発生初期から防除を徹底する。
(5)トルコギキョウ斑点病に適用のある薬剤(表)により薬剤防除を行う。薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一RACコードの薬剤を連用しない。なお、薬剤散布にあたっては最新の情報を確認し、使用基準を遵守する。

表:トルコギキョウ斑点病に適用のある薬剤表:トルコギキョウ斑点病に適用のある薬剤

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