【特殊報】ナガエツルノゲイトウ 県内で初めて確認 群馬県2025年12月4日
群馬県農業技術センターは、ナガエツルノゲイトウの発生を県内で初めて確認。これを受けて12月1日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第2号を発表した。
(提供:群馬県農業技術センター)
群馬県農業技術センターによると11月6日、館林市の水田畦畔で群馬県では未確認のナガエツルノゲイトウと疑われる植物が発見された(写真1~3)。農研機構に確認を依頼したところ、12月1日にナガエツルノゲイトウであることが確定した。
ナガエツルノゲイトウは、平成元年に兵庫県で国内初確認されて以降、令和7年11月までに30都府県で確認。関東地方では、茨城県、埼玉県、東京都、神奈川県、千葉県で発生が確認されている。
同種は南米原産のヒユ科の多年生雑草で、4~10月に開花。国内の系統は種子を付けず、節を含む「茎」の断片や「根」の断片から栄養繁殖により増殖する。
「茎」の再生力が強く、節を含む数センチの断片から容易に発根して増殖。「茎」はちぎれやすく水に浮き、節を含む断片が用水・河川を介して運ばれ、容易に拡散する。また、「根」が残存するとそこから再生し、さらに「根」の断片からも再生可能。「根」は直根で、土中で50cm以上伸びる。
水田と水田畦畔だけでなく、河川、ため池及びそれらの法面、畑地や道路の法面の陸地でも生育し、大群落となることがある。霜が降りる地域では地上部は枯れるが、土中の「根」は越冬する。
形態として、葉は節から1対の葉が付き、葉の長さは2.5~5cm、葉の幅は0.7~2cmで、葉の先端はややとがる。茎は空洞(ストロー状)で、節に短い毛が生え、茎の表面はなめらか。花は白い小さな花が集まった球状で、葉のわきから約1~4cm伸びた「花柄」の先に咲く(写真3)。
被害の特徴として、水田で繁殖すると、収穫量の減少の他、収穫期の刈取り作業の効率低下の原因となる。また、水路で増殖すると、水路を閉塞し、取水・排水の障害となる。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
◎水田における防除対策
(1)水田における侵入及び流出防止
・水口や給水栓の口に、ネット(3mm目合い程度)を被せ、用水等からの侵入を防止する。
・作業機等に付着した「茎」や「根」の断片から再生し拡散することがあるため、管理作業は、同種が発生していないほ場から行い、使用した作業機等の洗浄を徹底する。
・落水時には、水尻にザル等を置いて、茎断片の流出を防止を。
(2)水田や畦畔におけるまん延防止
・同種が発生している場合、刈払い機による除草は絶対行わないこと。除草方法は根まで枯らす除草剤による管理が有効。
・水田では、水稲及びナガエツルノゲイトウの生育に応じて有効成分にピラクロニルまたはフロルピラウキシフェンベンジルを含む除草剤を使用する(別表1)。水稲移植後に同一系統薬剤の連用を避け、2~3回散布することが有効。

・イネ収穫後の水田では、非選択性茎葉処理型除草剤(有効成分にグリホサートカリウム塩を含む剤など)を使用する。
・畦畔では、非選択性茎葉処理型除草剤(有効成分にグリホサートカリウム塩を含む剤など)を使用する(別表2)。

◎水路等における対策
対策については、ナガエツルノゲイトウ駆除マニュアルを参照。
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