魚沼産コシヒカリ3万2500円 全農にいがた、概算金決める 背景に作柄不安と集荷競争2025年8月20日
全国一の米どころのJA全農にいがたは8月19日、2025年産米のJA概算金(JA仮渡金)を決めた。魚沼地区のコシヒカリは1等米60Kg当たり3万2500円(税込み)で、前年当初比で1万3000円引き上げた。米農家の経営基盤強化をめざすが、背景には、銘柄米をめぐって一段と強まる集荷競争がある。
全農にいがたはこれまで「JAへの仮渡金(概算金)は生産者への仮渡金(概算金)ではないことから公表しない」との方針だったが、今回、公表に踏み切った。
全農にいがたが決めたJA概算金は、一般コシヒカリでは3万円、岩船地区と佐渡地区は3万3000円で、いずれも前年当初比+1万3000円。こしいぶきは2万7000円(前年当初比+1万2500円)。JAが生産者に払う生産者概算金(生産者仮渡金)は、この決定を踏まえて各JAが決める。
全農にいがたは、JA概算金を引き上げた主な理由として、生産資材価格、物流費、人件費等が高騰、高止まりしていることに加え、猛暑と渇水でさらに生産コストが上がっている中、持続可能な農業を実現するため、生産者が将来の規模拡大などに向け経営基盤の強化をはかる必要があることを挙げた。
集荷競争、激化の様相
再生産可能な生産者手取りの確保とともに、25年産米の概算金が大きく上がる背景には集荷競争の激化がある。全農にいがた米穀部の担当者は「政府備蓄米の販売期間が延長になり、当面は(銘柄米とブレンド米・備蓄米との)二極化した米価が続くが、県産の銘柄米には安定供給を求める声が強い。一時は需給が緩み米価が下がるとみられていたが、猛暑と深刻な渇水から作柄があまり良くないのではとの見方が強まった」と説明し、「需要が上振れしたとの農水省発表も重なって、集荷競争が激化している。安定供給のため、この競争に勝っていきたい」と話した。
重要な記事
最新の記事
-
耕地利用率90.4% 前年より0.6ポイント低下 2024年2025年10月8日
-
ジビエ利用量 過去2番目に多い2678t 農水省2025年10月8日
-
農業にひとり勝ちはない【小松泰信・地方の眼力】2025年10月8日
-
【訃報】熊谷健一氏が逝去 農協協会副会長2025年10月8日
-
「旬野菜プレゼントキャンペーン」第1弾ブロッコリー・カリフラワー 11月15日まで実施 にいがた園芸農産物宣伝会2025年10月8日
-
東京・有楽町駅前広場で「とやま米フェスタ」を開催 JA全農とやま2025年10月8日
-
ミニトマトの出荷始まる JAたまな管内で今季スタート2025年10月8日
-
4月リニューアルの「がん共済」の 新契約件数が15万件を突破 JA共済連2025年10月8日
-
橙肉色の焼酎原料用サツマイモ新品種「はなあかね」育成 農研機構2025年10月8日
-
機能性表示食品「ホクレン 北海道産こめ油」北海道深川市ふるさと納税で受付中2025年10月8日
-
「第7回九州沖縄経済圏スマートフードチェーンプロジェクト事業化戦略会議」開催 農研機構2025年10月8日
-
コロンビアに現地法人設立 10月より製品販売開始 丸山製作所2025年10月8日
-
北海道ぎょれん 飲食店向け業務用食材をECサイトで取扱い開始2025年10月8日
-
福井県あわら市 道の駅・蓮如の里あわらで「さつまいも収穫体験」開催2025年10月8日
-
栃木県真岡市「いちご王国」の未来を守るプロジェクトに挑戦中2025年10月8日
-
食欲の秋に新メニュー「千産千消フェア」千葉県のセブン‐イレブンで開催2025年10月8日
-
岡崎市と「包括連携協定」締結 店舗起点に「くみまち構想」実現へ カインズ2025年10月8日
-
JAおちいまばり、ジェイエイ越智今治と「災害協定」締結 愛媛県今治市2025年10月8日
-
地産全消「野菜生活100 有田みかんミックス」新発売 カゴメ2025年10月8日
-
地域農業の在り方と女性登用の意義「農業リーダーズサミット2025」開催2025年10月8日