【注意報】早植え、普通期水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年8月22日
熊本県病害虫防除所は、早植え、普通期水稲に斑点米カメムシ類が県内全域で多発のおそれがあるとして、8月20日に令和7年度病害虫発生予察注意報第2号を発表した。
熊本県病害虫防除所によると、合志市に設置した予察灯における6月~8月第3半旬の斑点米カメムシ類(ミナミアオカメムシ、クモヘリカメムシ、シラホシカメムシ)の誘殺数は、216頭(平年54頭)と平年より多い状況が続いており、8月第1半旬から急増した(図1)。
特に斑点米産出能力の高いミナミアオカメムシが193頭(平年45頭)と最も多く、次いで、シラホシカメムシが16頭(平年4頭)、クモヘリカメムシが7頭(平年5頭)だった(図2)。
早植え栽培は8月上中旬、普通期栽培は8月下旬から出穂期となるため、斑点米カメムシ類による被害が特に多いと予想される。
福岡管区気象台が8月14日に発表した九州北部1か月予報では、向こう1か月の気温は平年
より高い予想。同種の発生に好適な条件となる。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)畦畔など周辺雑草の除草は本田への飛来を助長するため、水稲出穂後には行わない。
(2)防除適期は、穂揃い期とその7~10日後(乳熟期)の2回。2回の防除後に生存虫や新たな侵入が認められる場合は、穂揃い期の14~20日後(糊熟期)に追加防除を行う。地域で一斉防除を行うと効果が高い。
(3)カメムシの種類によって薬剤の効果が異なるため、主に発生している種類を確認して、効果の高い薬剤を選定する。ピレスロイド系(IRACコード:3A)はミナミアオカメムシに対して効果が劣る。またネオニコチノイド系(IRACコード:4A)はクモヘリカメムシに対して効果が劣る。
(4)薬剤の使用にあたっては、使用回数、濃度、使用量、使用時期を遵守するとともに、周辺作物や有用昆虫・魚介類等の環境に影響がないよう農薬飛散(ドリフト)防止に努める。付近にミツバチの巣箱が設置してあるほ場では、事前にその管理者に連絡するなど、農薬による危害防止に努める。
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