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JAの活動:今さら聞けない営農情報

農薬の正しい使い方(74)VLCFA(超長鎖脂肪酸)合成阻害剤【今さら聞けない営農情報】第340回2026年3月14日

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 「いまさら」では農薬を正しく、安全に、しかも高い効果を得るための農薬の正しい使い方の基礎知識をご紹介しています。農薬の防除効果は、有効成分をいずれかの方法で作物に付着または吸着させることができてはじめて発揮されますので、高い効果を発揮させるには、有効成分をいかに効率よく作物に付着させるかが鍵となります。しかし、農薬をより効率よく正しく使用するためには、製剤の選択の他に散布対象となる作物やその生育ステージ、あるいは病害虫雑草の生態に合わせた使い方も重要になります。現在、除草剤の生態に合わせた上手な使用方法を紹介していますが、除草剤の上手な使い方を理解するためには、雑草の生態に加え、除草剤の選択性や作用機作も知っておく必要があります。

 現在、除草剤の作用機作を紹介しており、今回は、VLCFA(超長鎖脂肪酸)合成阻害剤を紹介します。

 VLCFAは、細胞膜の構成やクチクラ層(植物表面の防水層)の形成に必須であるため、VLCFAの生合成を阻害されると細胞分裂やクチクラ層の形成を阻害し、最終的に枯死させます。また、VLCFAが減少すると、雑草体内の水分保持や病原菌防御機能が低下して雑草の生育に害を与えます。
 主な作用は、複数あるVLCFAの伸長酵素である超長鎖脂肪酸伸長酵素(VLCFAE)に作用してその働きを阻害することによって起こります。主に雑草の幼芽や幼根などから吸収されて、幼芽部など盛んに分裂する部位の増殖を抑えて殺草効果を示します。

 この作用を示す除草剤は多く、クロロアセトアミド系(アラクロール、ブタクロール、ジメテナミドP、S-メトラクロール、プレチラクロール、テニルクロール)やオキシアセトアミド系(メフェナセット、フルフェナセット)、テトラゾリン系(フェントラザミド、イプフェンカルバゾン)、その他アミド系(カフェンストロール、フェノキサスルホン)などがあり、ヒエなどのイネ科雑草への効果の他、有効成分ごとに適用雑草や水田作や畑地作物など適用作物も異なります。これらの除草剤も、雑草の発芽前かまだ幼植物の時に有効成分が触れることができるように、雑草の発生前か発生始期に処理することで効果が安定します。ただ、有効成分ごとに、枯らすことができる雑草の葉令が異なりますので、使用前に農薬のラベルをよく読んで適期に処理することを心がけましょう。

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