【注意報】いね 斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2025年7月3日
山形県病害虫防除所は、いね 斑点米カメムシ類が県下全域で多発のおそれがあるとして、7月2日に令和7年度病害虫発生予察注意報第2号を発表した。
写真1:アカスジカスミカメ(左)と写真2:アカヒゲホソミドリカスミカメ(提供:山形県病害虫防除所)
山形県病害虫防除所によると、特別巡回調査(6月30日~7月1日)で実施した畦畔・農道等におけるすくい取り調査(調査地点数:41か所)の結果、斑点米カメムシ類の発生確認地点率は100%、平均すくい取り虫数は82.5頭で、6月後半(6月16~18日)の巡回調査時(発生確認地点率:87%、平均すくい取り虫数:13.5頭)から急激に増加。特に、畦畔・農道等において、出穂しているイネ科雑草が残存した地点で多く確認され、100頭を超える地点が9地点(22%)で見られた。
向こう1か月の気温は高いと予報されており、斑点米カメムシ類の繁殖が活発になると推測される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)畦畔、農道、休耕田等で現在雑草が繁茂しているところでは、速やかに除草を行う。
(2)水田周辺の雑草対策は、水稲の出穂期前後に行うと斑点米カメムシ類の水田侵入を助長するため、出穂2週間前(7月中旬頃)までに実施する。また、広域で一斉に実施すると効果が高いため、地域ぐるみで実施する。
(3)県内の主要種であるアカスジカスミカメは、イヌホタルイやノビエの穂に産卵し繁殖するため、水田内に残存した雑草対策も徹底する。
(4)薬剤散布は穂揃期および穂揃期7~10日後の2回を基本とし、徹底する。出穂期が早まると予想されているので、圃場の出穂状況をよく観察し、適期に薬剤散布を実施する。
(5)出穂2週間前(7月中旬頃)以降、やむをえず草刈りを実施する場合は、薬剤散布直前、または、「山形県病害虫防除基準」を参照し、対象薬剤散布後1週間以内に実施する。
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