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輸入小麦 売渡価格7.9%引き下げ-10月期2016年9月8日

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 農林水産省は9月7日、輸入小麦の政府売渡価格を10月から平均して7.9%引き下げると発表した。

 5銘柄の加重平均価格は4月から10月までは1t5万2610円となっている。10月からはこれを4万8470円に引き下げる。対前期比で▲7.9%となる。
 輸入小麦の直近6か月間の平均買付価格は為替が円高基調で推移したことや、小麦の国際相場が世界的に潤沢な在庫と供給量が要因となって軟調に推移したことから前期にくらべて下落した。
 8月に米国農務省が発表した2016/17の小麦の需給動向は生産量が7億4300万t(前年度比1.2%増)、消費量が7億3300万t(同3.3%)の見込みとなっている。期末在庫率は34.5%と同0.4ポイントで高水準となっている。
 このため4月期算定期間の買付平均価格が1ブッシェル4.8ドルだったのが、10月期算定期間では同4.5ドルと低下した。 一方、為替は逆に4月期の1ドル平均121円が同108円と円高基調となった。これらが要因となって政府売渡価格が引き下げられるが、今回の改定が消費者物価指数に与える影響は▲0.006%程度だという。小麦粉製品への影響額の試算によると、食パン1斤175円が同▲0.7円、中華そば1杯572円で同▲0.4円、家庭用薄力粉1kg239円が同▲6.4円の引き下げになる。
 5銘柄の内訳はアメリカ産ダーク・ノーザン・スプリング(DNS)、カナダ産ウェスタン・レッド・スプリング(1CW)、アメリカ産ハード・レッド・ウィンター(HRW)、オーストラリア産スタンダード・ホワイト(ASW)、アメリカ産ウェスタン・ホワイト(WW)。

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