常陸太田市で特産のぶどう狩り オリジナルブランド「常陸青龍」を堪能2020年7月22日
ぶどうの生産量が茨城県内で1位の常陸太田市の各ぶどう園では、巨峰や常陸太田市オリジナルブランドの「常陸青龍(ひたちせいりゅう)」など様々な品種のぶどう狩りを8月上旬から楽しめる。
常陸太田市のオリジナルブランド「常陸青龍」
8月から9月にかけて旬を迎える常陸太田市のぶどうの代表格は、上品な甘さと香りが魅力の「巨峰」と、高い糖度とさわやかな酸味を併せ持つオリジナルブランド「常陸青龍」。ぶどう狩りではさらに、「シャインマスカット」をはじめ、種がなく丸ごと食べられる品種など、たくさんのぶどうを楽しめる。
「巨峰」と「常陸青龍」のハウス栽培は8月10日からで、ぶどう狩りは9月1日から。同市内の各ぶどう農園で販売する。
問い合わせは、JA常陸 常陸太田ぶどう部会事務局(電話)0294-70-3488。
また、東京・銀座にある茨城県のアンテナショップ「IBARAKIsense」で、8月8日から9月13日まで「巨峰」と「常陸青龍」を期間限定で販売する。
◆常陸太田市のぶどう
阿武隈山地の南端に位置する常陸太田市は、水はけの良い丘陵地で、カルシウムやミネラル分を多く含む、ぶどう栽培に適した土質環境。昭和34年からぶどうの試作が始まり、昭和36年に「巨峰」の結実に成功し、本格的に生産が始まった。そこから栽培技術の向上や安定生産に向けた研修、ハウス施設栽培の導入などにより、昭和50年には約40ヘクタールの栽培面積まで拡大。名実共に茨城県内一のぶどう産地に成長した。
同市オリジナルブランドの「常陸青龍」は、昭和53年に同市内のぶどう農家が巨峰の実生から育成した黄緑色のぶどう。平成10~11年にJAの部会青年部で果実・生育特性調査を行い、平成16年に常陸太田ぶどう部会が品種登録した。巨峰の自然交雑実生から育成され、糖度は巨峰と同程度か少し高く、巨峰独特の酸味が少ない。糖度が高い割にはしつこくなく、さっぱりとした甘味が特徴。栽培法にもさらに研究を重ね、よりおいしい粒を生産する方法を確立している。
「常陸青龍」は、生産量が少なく、流通が限られているため現在は、スーパーなどでは手に入りづらいが、近年は栽培農家も増えている。今後は流通量も増え、十分な供給量を確保する方向で進めている。
常陸太田市内のぶどう農園
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